Love pattern of twins

39〜姉side〜 ページ39

昨日、慶ちゃんの愛情を一身に受けて決めた。


慶ちゃんだけを想う。

もう、よそ見しないよ。

手越くんなんて…見ないから。





貴久と二人、通学路を歩きながら慶ちゃんを探す。

もう無理に朝会わなくても大丈夫、なんて寂しそうに言った慶ちゃんを安心させなきゃ。


貴久に先に行って、と一言告げて、慶ちゃんの元に走る。




『慶ちゃ〜ん！朝練お疲れ様(^^)』



腕にしがみつくと慶ちゃんはただ驚いてて、喜んでるようには見えなかった。



慶「おっ、おはよ！びっくりした〜」



なんで？

昨日まで毎日のようにしてたことじゃん。

慶ちゃん、どうしちゃったの？



『あれ…なんか違った？』

慶「ううん！嬉しいよ！でも来てくれるって思ってなかったから」

『来るよ、明日も明後日も』

慶「あ、ありがと…教室まで送るよ！」



私なりに頑張ったんだけどな。

きっと手越くんとのこと、慶ちゃんも引きずってるんだよね。

それくらい、傷つけちゃったんだ。

もっと頑張らなきゃ。









慶「じゃあ、また昼休みにでも」

『うん！ねぇ、慶ちゃん…』

慶「ん？」



みんなが見てるのを確認してから、慶ちゃんにキスした。

私、慶ちゃんのこと大好きだからね？



でも慶ちゃんは、悲しそうに笑ってる。



慶「ありがと、遥花」



目も合わせてくれずに、頭をポンポンって二回撫でるだけ。









私、何を間違えてるんだろう。

慶ちゃんはこれ以上、何を求めてるの？









私達のやり取りを見て、不敵な笑みを浮かべてる手越くん。


それに気づく私は、結局は彼を目で追ってたってこと…




全然ダメだ。

胸の奥がカッと熱くなる。

まだ私の心の中には、彼が消えずに残ってる。

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