気まずい２人 (ページ34)

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偶然？【亮side】ページ34

『そやんな…。

あっかんなぁ、俺。

ほんま、
カッコ悪。』

ため息ひとつつくと、

「かっこえぇよ、亮は。

1人の人のことで、

ちゃんと悩める亮はかっこいい。」

『…連絡してもええんかな。』

「渋やんも、
そのつもりやろ。」

びっくりして
ヤスの方を見ると、
いたずらっぽくニヤッと笑ってた。

『分かってたん…？』

「なんとなーく、やけどねっ！」

昔、
Aのこと、
章ちゃんにはほんの少し話したことはあったけど、

まさか覚えてるなんて思わなかった。

ほんま、
すごい奴やな。

その時、

俺の携帯が

着信を告げる音を鳴らした。

表示された名前を見て、

手が止まってしまう。

えっ、
なんで今…

「だれぇ？」

『…すばるくん…
やねんけど。』