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どっくん【横side】 ページ22

これ、

誰にも言ったことないねんけど…



そう言って横ちゃんは話し始めた。
















半年以上前、
どっくんと2人で呑む機会があった。


2人だけなんて
数年振りのことで、
なんか嬉しくて気恥ずかしくて
俺も飲みすぎてもた。




…やけど、
こいつは酔っ払い過ぎやろ。。





「どっくん、
もう帰るで。
俺明日仕事やねん。」


『え!
横山くん、帰ったあかんよ!
もっとおってよ!!』



「いや、もう2時やし。
自分酔い過ぎやねん。
ほら、もう。立てや。」


カウンターの椅子から無理矢理降ろそうとすると、



『嫌や〜。

なんでなん?

なんで俺やとそんな早よ
帰ろうとするん!
丸とはもっとおるやん!』



いやいや、
別に一緒やし。


腕つかんで放さへん。


あーもうこいつは。
でっかくなったのに、
昔っから全然変わらへん。


酒だって強くないのに、
呑み方無茶苦茶で、
いっつもベロンベロン。




「何やねん、
帰るでって。


帰りたないんやったら
彼女にでも来てもらえや。」



おるんかどうかなんて全然知らんけど、
適当に言った。


すると
俺の腕を掴んでた手をぱっと離して、
顔を下に向けてつぶやいた。


『彼女ちゃう…』


「は?」


『好きちゃうかった…』


なんや、
上手くいってへんだけか。
やからこんな酔っ払っとんか、なんて思ってると、




頭掻きながら


あーもうっ!と言って話し出した。




『この子好きやなって思うやろ、
付き合うやろ、


でも、
いっつもあの子の顔が出てくんねん。


あ、俺この子ちゃうわって思うねん』



そう言って、
カウンターに突っぷした。



『もう10年も前やで…
えぇ加減にせいや、俺…』



こんな話されると思わへんかったから、
面食らって、


そんな子がおるんやってびっくりもした。




だからかもしれん。
普段は絶対聞いたりしないのに、
その時だけは、
思わず聞いてしまった。



「もう会わへんの?
その子。」





どっくんは
カウンターに突っ伏したまま、
何も答えない時間が続き、





『そんなん…


すばるくんに殴られる…』




は?
すばる?






その時、ふとした記憶が頭をかすめた。




「え…

どっくん、

それって…」









『Aちゃん…』


ほぼ消え入りそうな声で
そう言うと、
そのまま寝息が聞こえてきた。

顔→←動揺



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作者名:∞mii∞ | 作成日時:2015年9月27日 21時

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