気まずい２人 (ページ19)

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再会ページ19

「お帰り～」

横ちゃんがリビングのドアから顔だして
にこにこしてる。

「え？！
なんでなんで横ちゃんがおるん？？」

慌ててブーツを脱いで、
リビングに向かう。

「おばちゃん、
驚かすから黙っとくねん～って言ってたで。」

横ちゃんは、
お兄ちゃんがJr.の時…
だから私が小学生の時、
たまにうちに来てた。

あの頃一番来てたのは
ヒナちゃんだったけど、
ヒナちゃんはお兄ちゃんとゲームしてばっかで、
ほとんど話さなかった。

でも横ちゃんは、
家に来るたび
「Aちゃん、元気か～」
「今小学校で何はやってるん？」

って話掛けてくれるから、
大好きなお兄さんだった。

お兄ちゃん曰く、
私と同い年の弟さんがいるかららしいけど。
(ちなみにヒナちゃんにもいるけど笑)

「ひっさしぶりやな～、
Aちゃん。
大人なったやん。」

「もう、三十路ですよ。」

「すばるがいちいち
現状報告してくれるから、
何処でなにしてるかはずっと知っとったけどな笑」

なんて会話してて気付いたけど、
お母さんが居ない。

「あれ、
お母さんは？」

「あー、
なんかコープさんの時間忘れてた！
とか言って出て行きはったで。

もーすぐA帰ってくるから、
いといたって！って」

やからって、
お客さん1人残して出掛けるか、普通。。

「相変わらず、
おもろいわぁ。
すばるのオカン。」

見れば紅茶淹れようとしてたのか、
葉っぱだけがティーポットに入ってる。

「ごめんね、横ちゃん…。
紅茶淹れるわ。
座っといて。」

着たままだったコートを脱いで、
とりあえず椅子の背もたれにかけ、
1度は沸騰しただろう
ティファールのスイッチを入れるために
キッチンへ向かった。