【HQ】完全犯罪の計画書。

OVER.40 ページ41

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交通課やら捜査一課の車が
大体向かったであろうコトを確認し
私達は部屋の移動を開始する

しかも先程夜久達が

携帯を鳴らしたという事は
全ての監視カメラもハッキングが
終了したという事であり
カメラの映像操作は終了している筈




「……ここね」

「ああ、スーパーコンピューターとか重要なのが たんまりと置いてある系の…」

「早速だけど始めるわよ」




イスに座ってパソコンと向き合い
パソコンから刑務所収容人管理ページへと
アクセスを開始し、二口と赤葦の

いるであろう部屋をページから探す




「A、見つけた。地下2階。s-23.24」

「あら、極悪人ゾーンにいたのね。侮っていたわ」

「取り敢えず、鍵の解除を始めるますんで、Aさんと研磨さんは裏金のファイルでも探してて」




リエーフに言われ

私達はパソコンから公安のページを
ハッキングし、そこからファイルを幾つか探す。
とは言っても、もう既に消されて
データの移動が済んでいる筈だから
全てのページ復元から始めなくてはならない




「私は公安。研磨は捜査一課に」

「わかった」



外から銃声が幾つも聞こえた

大方、二口が命令違反でやらかしたのだろう
やる事をやってくれれば
構わない、といった条件を付けたのは
コッチだから仕方ないけれど。




「Aさーん、ちょっとミスったっす！！すんません！！！いやあ、極悪人ゾーンの鍵。全部開けちゃった…あはは」

「は？」

「何してるの、リエーフ」




私と研磨は思わずリエーフを睨む

コッチのせいで作戦失敗なんて
堪ったもんじゃない
仕方ない、二口達が出次第フロアの鍵を閉めるか




「もしもし、夜久？」

『Aさ。ちょっと、リエーフに変わってくれる？』




私は無言でリエーフに携帯電話を
渡して、ページの復元に取り掛かる

その間何度も夜久の怒鳴り声と

リエーフの謝る声が聞こえた
相当、怒られている事は間違いない




『監視カメラでは二口達と複数の奴らが脱獄している。フロアを閉めるなら今だ。コッチでやっておく』

「……あら、よろしくね。ドローンからの超音波、取り入れたのは正解だったわね」

『そうみたいだな。それと、AUSBにデータ移行後直ぐに帰ってこい。そうしなければ、お前等結構ヤバいから』




夜久の言葉に返事は返したが
そもそもの話になってきた

データ復元が難しすぎる。流石だわ。




「ねえ、A。これ、もしかしたら……」




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