【HQ】完全犯罪の計画書。

OVER.28 ページ28

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そう あの日、あのまま解散した為
あの人の名前を聞くことは無かったのだ
というか 聞く気には ならなかった

ああいうタイプは嫌いなのだ




「あの人、澤村大地って言って俺たちのチームの総責任者なんだよなあ。だから普段は色んなトコ回ってんだと」

「へえ……それは隊長が及川さんなら その人は副隊長って感じですね」

「ん？そうだな！！」




西谷さんも射撃訓練が終わり
私達は一階に降りて
菅原さんに終わった、と告げ

射撃場を後にした




「あ」

「あ」




偶々出るときに、

私は思いもよらない相手に
偶々遭遇したのだ
しかも相手は群れを率いている




「ああ！！黒尾さん！久しぶりっす！！」

「ん？ああ、西谷くん。だっけ？久しぶり。つか、待って。なんでお前ココにいんの？」

「クロオこそ」




私達は数分間見つめ合った後に
お互いに今すぐにでも話したい所だったが
取り敢えず、お互いに目で会話をして

別々の方向へと歩いていく




「A、13:00。第3応接室な」

「ちょっと、私に命令しないで」

「へいへい、はい。強制」




これは どうしたもんかなあ

ていうか何でクロオが此処に居るのよ
今まで、本当に行き先を隠していた癖に
というか この間会えたのだって
本当に驚いたってえのに




「アレは、上司なの？」

「知らないのか？黒尾さんはSIT、及川さんの後釜でSITの隊長やってんだぞ」

「SITの隊長……？嘘でしょ？」




それはマズイ



立場が低ければ低いほど誰も動かせない
けれどSIT。しかも隊長だ。
いや、位が高いのは群れが暗示ていたから
わかっていたけれど及川さんの後釜


そして組織を引っ張っていける器

それは途轍もなくマズイ




「A？」




西谷さんの声にハッとして
私は曖昧に笑って
西谷さんの横を歩く

また面倒な事に、

しかも報告もしないとだし
本当どうすんのよ




「Aちゃん、めっけ！」

「めっけ、って……せめて もうちょっと頭良さそうに、みっけって言って下さいよ。及川さん」

「え！？何で！？じゃなくて！！TJWの2人がAちゃんになら、組織のメンバーの数、話すって言ってて」




アイツらが組織の話を話す筈はないし
なにより、赤葦の頭脳だ
私への意見、もしくは作戦への意義、質問

どれかを する為の呼び出しか

情報を教える、という名目を使って
私を呼び出すなんて、考えたわね




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