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そして最悪の展開は訪れる

そう及川さんと西谷さんとの合流である
合流と言うよりは食堂に2人がいた、と
言いますか、なんと言うか




「Aちゃん、何で牛若ちゃん(ソイツ)と一緒に仲良さそうに食堂に来てるのかな?」

「見て分かりませんか、強引にです」

「牛若ちゃんって俺が嫌がる事、大好きだよね?事件横取りしたりとか、こういうの見せつけたりとか」




及川さんの言葉を聞き流した牛島さんは
私にAランチ(和食)のトレーを渡し

「これで良かったか?」と聞いてくる




「ああ、ありがとうございます。私、和食が一番好きなんですよね。美味しいですし」

「そうか」

「ねえ、待って!!俺の事は無視なの!?2人とも ちょっと酷くない!!?嫌かなり!」




そしてAランチを牛島さんは

及川さん達の机から二つ開けた所に置く
すると西谷さんは「相変わらずっすね」と
にしし、と笑ってパスタをすする




「牛若ちゃん!!何!?この微妙な間は何!?隣に座れば良いじゃん!!ねえ!聞いてる!?」

「A、話がある」

「あれ苗字呼びは卒業ですか」




完全に無視された及川さんは

顔に青筋を立てているが

西谷さんも物凄いメンタルだ
あの及川さんを物ともせずにいる




「俺も和食が好きだ。結婚してくれ」

「…はい?」




ブーッと及川さんも西谷さんも
飲み物を吹き出したりしてから

私達の方の机を思い切りガン見する




「ひとつ良いですか」

「なんだ」

「その流れの意味が分からないのでお断りします」




意味がわからない

まずもって、出会ってから
少なくとも私は1日も経っていない
めちゃくちゃ初対面だ




「私が犯罪者だったとしても受け入れてくれる器が相手じゃないと無理なので、」

「構わない、隠蔽する」

「何言ってんですか。この警察署でSATの隊長として、あるまじき発言をしましたよね、今」




いや、でも これと結婚すれば
私のやった事を隠蔽してくれるのか
悪くはない提案だと思う

ああでも一生に一度の結婚をコイツとか…




「お前が俺との婚約を認めるのなら、俺は警察をSAT隊長を辞める事も構わないと思っているつもりだ」

「いやいやいや、ちょっと待って牛若ちゃん。いつ どのタイミングでAちゃんに惚れれるの!!?いつも横に俺いたじゃん!」

「?いたのか?」

「いたよ!!!」



眼中にも無いとでも言われた気分なのか

(言われていたが)及川さんは
橋を折りそうな勢いで握っていた




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小桃(プロフ) - アポロ12号。さん» ああぁぁプレッシャーになってたらゴメンなさい。受験勉強の合間に読ませていただいてます!気負わないで下さい! (2015年11月23日 18時) (レス) id: 625cc56c28 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - りりぃさん» あああああ、ありがとう!! (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - むーぴょんさん» 能天気ズですね!!西谷と日向って、本当可愛い…緊張感とか飛ばしてくれそうだから、凄い… (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 蛇王@マルチSさん» ありがとうございます!! (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 小桃さん» 完結出来るよう頑張っていますが、続編に行く前に出来るのか。という謎の不安… (2015年11月22日 7時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アポロ12号。 | 作成日時:2015年11月1日 22時

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