【ヒロアカ】無差別個性

LISK.31 ページ31

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テストが全部返却されて昼休み

上鳴と切島がテスト公開して競おう、とか
言い出すものだから俺達は謎に教室でテストを広げて3人で見せ合いをしていた




「……見事に90点代のオンパレードや…」

「なお、英語を除く」

「霧崎英語出来たらワンチャン1位っしょ」




数学1、数学A、英語、物理、世界史、古典、英語表現、COM、生物、化学。
上から順に98点、100点、42点、97点、90点、92点、38点、67点、100点、100点だ。

英語以外はそんなに悪くない

寧ろ良いと思っている




「10科目の総合827点って、霧崎鬼やん」

「爆豪を見てみろ。アイツなんて総合913だぞ。恐るべき学力だな、怖えよ」

「あんな不良みたいなナリしてアレだもんな」




焼きそばパンにカレーパン、コロッケパンを机の上に置いて美味そうに食している爆豪

絶対アイツ、クラスのトップ5にいるよ……

恐るべきだよ。
どんだけ勉強してたら そうなるんだよ




「でも霧崎赤点ないから良くね？」

「上鳴あんの？」

「物理が16点。死んだわ」

「それヤバイな、死んでるよ」




牛乳パンを頬張りながら言うと
頰に ひんやりとしたものを感じて
上を見上げるとイタズラに笑う芦戸さんがいて

「テストどうだったん？」と笑うと

「全部ギリギリ回避！」と自信満々に言われた
赤点取ってる上鳴よりは かなりマシだろう




「Aくん凄いねー！！理系科目全部クラストップだったじゃん！頭いーね！！！」

「理系科目には自信あるんだよね、へへっ」




自慢気に笑うと芦戸さんは目を見開いて
「かっこいいー！」とニコニコと笑って
何だか少し焦っているのか よくわからないが

手でパタパタと仰いで顔に風を送っていた




「……罪な男だな、腹立つ」

「いっで！！ったく、テスト悪かったからって八つ当たりかよ上鳴。大人気ないぞ」

「テストのせいじゃねえけどな！！？」




上鳴は その後も口元を尖らせて
面白くなさそうな顔をして俺の椅子を蹴り
俺の昼寝の妨害をしてくるのだった

俺の昼寝の妨害をするとは絶対許さん




「ねね！！Aくん！」

「ん？」

「私の事、三奈でいーよ！！」




どうやら ここに来て神は俺に第二の視線を与えるらしい。これは かなり難しい問題だ

女子の名前を彼氏でもない俺が呼んでいいのか
しかも梅雨ちゃんは未だしも
芦戸さんの事名前呼びしてる奴とかいないし




「……彼氏でもないのに？」

「じゃあ付き合おうよ、Aくん」

「！？」







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