検索窓
今日:12 hit、昨日:27 hit、合計:246,325 hit

LIFE.10 ページ10

.







「どうするんですか先輩」

「そんなもの止めるしかないだろう」

「怪しまれますよ余計に」




そもそもキュラソーの護衛にはベルモット


ココが悪い。相手が悪い。
彼女は変装の天才。何ちゃらの顔を持つ女、
だなんて持ち上げられるくらいの大女優

変装されていることを考えたら……




「私達が動くのは得策じゃないと思います」

「だとしても、キュラソーを仕留められなければ死ぬのは確定。足掻いて無理なら考えよう」

「折角バーボンと仲悪いメイプル演じてきたのに全く意味がなかったってこと〜〜!!?」




それなら先輩と仲良くしたのに!!と
腕を組んでソッポ向くと
「いや、お前のやってきたことには意味がある」と

何処から来たのか解らない自信を持つ彼に

正直私も呆れざる得ない




「兎に角、俺も決行日を探るからお前もお前で探ってくれないか。解り次第連絡してくれ」

「ねえ、2人とも何かあったの?」




明るいトーンが響いて
私達は目を見開いて体を強張らせた
まずい、聞かれた?

と顔を見合わせるが、解りきったこと

間違いなく聞かれている




「何かあったんだよね?僕なら2人の力にーー…」




2人の力になれるよ!!とでも
言おうとしたのであろうコナンくんの口元を
私の右手で押さえて

私は、にっこり、と笑った




「これは公安の問題なの、ごめんね?」

「……それって何かあったって事だよね?」

「ふふ、私が死んだら そう思っていいよ」




私の一言にコナンくんの瞳の奥が
間違いなく揺れていた

コナンくんでも動揺するんだね

結構知り合ってから長いけど初かもね




「……死なないよね?」

「ココからは教えられないの。コナンくんは上に帰ってお勉強でもしてなさい。いい?」

「答えろよA。死なないよな?」




答えられないよ、と笑って
コナンくんの頭を撫でるとコナンくんは
視線を先輩へと移す

でも先輩の方が私より答えてくれないよ




「死なないよね?安室さん」

「大丈夫。コナンくんが心配する事じゃない。ほら、もう時間も遅いし帰らないと」

「……うん」




不安そうにポアロを出て行くコナンくん

もう、本当先輩は口が上手いなあ
コナンくんも、きっと気付いていると思うけど
先輩、死なないよ、なんて言ってないんだよね




「嘘もついてあげないなんて流石先輩」

「お前に言われたくないね」

「私は絶対や永遠を信じない派の人間なので不確定な事は言わない様にしてるんですよ」







.

LIFE.11→←LIFE.09



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (240 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
387人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アポロ12号。(プロフ) - ここなっつさん» 安室さんは、もう存在が可愛いから そうなっていくんだろうなって((( はい!!続編多分あるので頑張ります!(^O^) (2016年5月29日 20時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ(プロフ) - 番外編の安室さんがかわいすぎてキュン死にしそうです…(鼻血) 続編、楽しみにしてますね!!! (2016年5月29日 20時) (レス) id: 3b5c4fd1b3 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 南湖さん» ハッ!!ありがとうございます!!! (2016年5月29日 10時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - 皿も""片付けのに""になってます。 (2016年5月29日 10時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - そうなんですか…!自分の作品にもCSSを取り入れたいと思っていまして…親切に答えて頂きありがとうございました! (2016年5月28日 14時) (レス) id: 470242e22b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アポロ12号。 | 作成日時:2016年5月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。