【名探偵コナン】Maple

リクエスト番外編4 ページ41

安室さんと罰ゲーム







警察学校卒業後
酒を飲む為に来た飲み会でフザケていれば
松田くんも良い感じに出来上がってきて

ジャンケンで負けた奴が罰ゲーム、と

1人で勝手に盛り上がっている





「おい、松田。飲み過ぎだぞ」

「降谷は何良い子ちゃんしてんだよ、何時もはもっと酒かっ喰らってアイツの話ばっかりの癖によ」

「バッ、その話は良いんだよ！！」




降谷くんにも好きな人が出来たのか
最近2人で遊んでる事増えたなあ、なんて
思ってはいたけど

コイバナまがいな事をしている、と




「ジャンケンポン！！」

「へ！？私！？ズルい！松田くん！」

「罰ゲームな」




こんの野郎、と睨みを効かせると
降谷くんと私の手に手錠を掛けた松田くんは
さっさと靴を履いて店を出て行った

え、なにどういう状況？




「アイツ、……」

「いやそんなに嫌だった！？ごめん。私ジャンケン本当に弱いから……松田くんは後でシメとくから！！！」

「……流石にコレは目立つ、店から出ないか、一之瀬」




頷いて気づくのは
松田くんが私達に支払いを押し付けた事実
しかも顔を真っ赤にしている降谷くんが

全額払っていた

顔を真っ赤にする程怒るとか怖い




「一之瀬、暇なら付き合ってくれ」

「手錠の鍵もらうまでは付き合うよ」

「何処に行くべきだろうか、こんな状態だし、」




なにを迷う必要があるのだろう


店に入るのが嫌だというのなら
何方かの家に向かえば良いのに、なんて
思っていると彼は

なにを考えているのか頭を抱えていた




「私の家来る？」

「こんな時間だぞ、男女が家に行くなんて、なんていうか良くないんじゃないか？」

「松田くんとは良く宅飲みしてるから、私は別にそう言うのに抵抗はないけど、」




そうか。という時の彼の顔が
かなり怒って見えたので
地雷踏んだ？いやどこでだよ、なんて考えながら

家へと歩き出した




「そういえば降谷くんと ちゃんと2人で話すのって初めてじゃない？あったっけ？」

「いや、何時も松田がいたからな……」

「たまに伊達くんとかもいたしね」




他愛のない会話をしているうちに

家に着き風呂、と思ったけれど手錠を見て肩を落とす




「寝よっか、12時回ってるし」

「俺はソファで大丈夫だ」

「……手錠あるのに どうやって？」




その後 私はぐっすりと寝て
翌日ピッキングをしたのを覚えているが

後に降谷くんは松田くんに

この日が何よりも罰ゲームだったと言っていたらしい





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