【名探偵コナン】Maple

LIFE.34 ページ34

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「え、呼んだ？」

「呼んでないが？」




なんだこの気まずい感じは

呼ばれたと思って振り返れば呼んでないとか
まるで私が降谷くんと話したかったみたいだ
嫌な勘違いを生んだらどうしてくれる




「なんか呼ばれた気がしたんだけど……」

「頭が可笑しいヤツみたいだから、ツマラナイ冗談を言うのは止めたらどうだ。立花」

「うん、ゴメンね」




絶対呼ばれたと思ったのに、とは
思うけれどコナンくんが向こうにいる今
ココに私の知り合いは降谷くんだけ

まあ、仕方ないか




「そういえば、そろそろ船が出るらしい。降りるなら今しかないぞ、立花」

「船は大丈夫ですよ！！馬鹿にしてんの？」

「高い所はダメなのにか？」




笑われながら、という事もあって
頰を膨らますと
何か嫌なん感じを感じ取って

私は勢いよく後ろを振り返る




「……降谷くん、降りよう」

「は？今更何をーー……」




私は降谷くんの手をとって
出入り口の所まで
自分なりに全力疾走で駆け出す

途中降谷くんに何か言われていたけれど

何を言われていたのかは解らない




「どうしたんだ、立花！」

「解らないけれど、嫌な感じがする」




確信はないけれど、あの感じ

あの胸のざわめき方は私もビックリだった
何かが直ぐそばまで迫ってるみたいな
あの嫌な感じ、一体、なに？




「相変わらず勘は良いみたいね？メイプル」

「ベルモット、どうしてココに…」

「丁度キールと仕事中よ。ある人物の殺害をする為に」




あり得ない。今までの仕事上


ベルモットとキールが組むケースはない
そもそも2人は馬が合わないと
パートナーを選んでまで遠ざけあった2人だ

そんな2人が殺害をする相手なんて限られる




「それにしても、バーボン。何故貴方がここに居るの？今回の仕事は外してあげた筈よ」

「知り合いにパーティーに誘われたので」

「貴方達を運命の赤い糸が繋いでいるにしても、あんまりにも残酷な展開ね。それこそ役者は全員揃った、とでも言ってあげたい位」




バーボンは外されていた筈の殺し

つまりバーボンの代わりにキールを引き抜いた
バーボンの大切な誰かを殺すのね2人で
でも引っかかる、役者は全員揃った？




「貴方が素面で来るくらいの相手？」

「ええ。変装しなくてもバレるもの」

「そう、随分と優秀な人なのね。貴方の変装を見破ることが出来るだなんて」




考えたくないが考えてしまう

ベルモットとキールが殺しに来た相手を







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