【名探偵コナン】Maple

LIFE.25 ページ25

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下に降りてから事情を説明すると
降谷くんは工具を使って
爆弾の解体を「問題無い」と言い引き受ける

解体は私も降谷くんのがいいと思う




「そこに工具が入っている。足りないものがあったら使うといい。解体は任せたぞ。俺は元の場所に戻り時間を稼ぐ」

「赤井さん。私にも何か手伝わせてください」

「ほう？高所恐怖症なのに、か？」




その言葉に私は顔をサァ、と青に変え
「やっぱり大丈夫でした」と
両手を挙げて白旗の合図をする、と

赤井さんは面白そうに笑い

元の場所に戻るべく走って行ってしまった




「それより、この型の爆弾なら立花にも……」

「私よりも貴方の方が向いているから」




なんて答えると降谷くんは目を見開いてから
何時ものように自信のこもった顔をして
「当たり前だ」と笑って

工具を使って解体を始めた時に

コナンくんが駆け出す音が聞こえた




「どうしたの！？コナンくん！」

「ノックリストを守らないと！Aも一緒に来て！」

「わかっーー……ッやっぱ無理！」




コナンくんは不思議そうな顔をしてから
「わかった！！」と言って、そのまま走って行った
一方私はというもの

腹の傷口が開きだしたのか
はたまた痛み止めが切れただけなのか
物凄い痛みに襲われ、しゃがみこむ




「お、オイ！！」

「良いから！！！降谷くんは、解体に集中してッ！組織にバレたら、爆破されるでしょ！」




私の言葉に降谷くんは戸惑いながらも
爆弾の解体の方に再び意識を向けた
それを確認した私は壁に寄りかかって

傷口が開かない様にと

固定していた包帯を確認する




「……、」




一箇所だけだけれど見事な赤色

赤色に染まった包帯に顔を顰めつつも
ポケットにしまってある痛み止めを飲んで
なんとか痛みを誤魔化す方法を取る


(こんな所でッ、！)


こんな所で戦線離脱なんて嫌

降谷くんも、赤井さんも、コナンくんですら
頑張っている今抜けるのは嫌




「無理はするなよ、立花。そもそも血の量だって随分と足りていないんだ。それに、コレが終わったらまた潜入捜査が待っている」

「ッ、ふ、降谷くんってば心配しすぎ！！そもそも私なんてピンピンしてるし！」

「それなら何でコナンくんについていかなかった？俺が特別な相手で、どうしても守りたい、と言う訳でもないんだから、お前ならついて行くはずだ」




本当周りの事、よく見ているよね
それに話もよく聞いてるよね

やっぱり君は公安より探偵向きだ






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