検索窓
今日:18 hit、昨日:27 hit、合計:246,331 hit

LIFE.23 ページ23

.







扉のトラップを解除してすぐに
降谷くん達のいるであろう場所

恐らく観覧車の頂上

私は梯子を使って上を目指すが
ココで一つ思い出す




「……こ、高所恐怖症だった」




怖すぎる。本当に怖い。


涙が出そうなくらいには怖い
いやでも大人としてコナンくんにコレを任せるのは
色々と問題があったと思う

ある意味良かったのかもしれないけど




「無理無理無理」




足はもうガタガタと震えているし


ある意味自分の弱点を再確認出来て
良かったのかもしれないが今最高に後悔している

大人のプライドとか もうどうでも良い

兎に角、怖いが、頂上を目前にしたところで
降谷くんと赤井さんが目に入って安堵する
取り敢えず、いてくれて良かった




「降谷くん!!!」

「!?……なッ、なんでいるんだ」

「そんなの今はどうだって良いの!!それより大変なの!下にか、か、か……」




か、という言葉を言い続ける私に
降谷くんも赤井さんは不思議そうな顔をする
……が、私はそれどころではない

頂上は風が強いし、高いし。死ぬ。




「……オイ。どうした、立花」

「何でこんな所で戦ってるのよ!!信じられない!どうやって降りるつもりなの!?」

「それならコイツを殺してから梯子で」




黙って!!と自分で聞いたくせに
降谷くんの言葉を遮ると

彼は目を細めて若干不機嫌な顔をした




「……そんな事より、」




2人は梯子に捕まりっぱなしの私を見て
なぜ立たないんだ、お前。みたいな顔をしながら
私の次の発言を待っていた

いや、お前ら頭良いんだろ。察しろ




「私、高所恐怖症なので助けてください」

「…………なんで上がってきたんだ。馬鹿なのか」

「だってこんな高い所にコナンくんを寄越す訳にはいかないじゃないですか!!!」




降谷くんは今まで見た事ないくらい
呆れた顔をしていたし
赤井さんも笑いを堪えているみたいで

ちょっと殺したくなった

私は死ぬほど怖いのに何笑ってんだ




「ボウヤの方が お嬢さんよりは良かったと思うが」

「私も半分位登ってから高所恐怖症な事に気付きました」

「本当に馬鹿だな、立花」




降谷くんが面倒くさそうに
差し出してきた手を掴むと彼は私を背負った
つまり、アレだ。おんぶ

20代後半にもなって おんぶなんて

あり得ない。黒歴史だ




「でも安心したよ、お前にも弱点はあるらしいな。そうだ。今度2人で観覧車にでも乗ろうか」

「流石に死んで」

「俺だって流石に冗談だよ」





.

LIFE.24→←LIFE.22



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (240 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
387人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アポロ12号。(プロフ) - ここなっつさん» 安室さんは、もう存在が可愛いから そうなっていくんだろうなって((( はい!!続編多分あるので頑張ります!(^O^) (2016年5月29日 20時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
ここなっつ(プロフ) - 番外編の安室さんがかわいすぎてキュン死にしそうです…(鼻血) 続編、楽しみにしてますね!!! (2016年5月29日 20時) (レス) id: 3b5c4fd1b3 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 南湖さん» ハッ!!ありがとうございます!!! (2016年5月29日 10時) (レス) id: 03ac995b88 (このIDを非表示/違反報告)
南湖(プロフ) - 皿も""片付けのに""になってます。 (2016年5月29日 10時) (レス) id: 160e01a0b4 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - そうなんですか…!自分の作品にもCSSを取り入れたいと思っていまして…親切に答えて頂きありがとうございました! (2016年5月28日 14時) (レス) id: 470242e22b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アポロ12号。 | 作成日時:2016年5月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。