【名探偵コナン】Maple

LIFE.21 ページ21

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いや、どうしてそうなる？

身の潔白が証明されたから戻れって言うけど
この人絶対この後何処か行くつもりじゃん
私1人のけ者とかあり得ない




「取り敢えず、離して」

「ムードとかを大切にしようとか言う考えはお前にはないらしいな。立花」

「先輩って焦ると一之瀬って呼ぶくせに、こういう時立花ですよね〜、先輩こそどうなんです？」




なんて言って笑うと先輩は顔を顰めて
身体を私から離して
私の家のソファに断りもなく座った

それも偉っそうに




「私も連れて行ってください」

「足手纏いはゴメンだ」

「どっちが足手纏いですか、先輩こそ この間のキュラソーの時超足手纏いでした！！」




腰に手を当てて仁王立ちすると
先輩も足と腕を組んで私の方を睨む
もしコレが漫画なのならば

今確実に火花を散らしているだろう




「キュラソーを連れて帰る為にジンやベルモットが動き出した。弾丸の雨を予想しなければならない展開があるかもしれない。お前を連れて行ける筈がない」

「急に女扱いですか？私より風見さんたちの方が弱いのに連れて行くじゃないですか」

「それは語弊がある。風見達は既に現場だ」




私を連れて行く気はないらしい


そこまで言うなら死んでも付いて行ってやる
っと玄関を出てすぐの先輩の車の助手席に乗って

腕を組んで先輩を待つ




「やっと病院に行く気になったか」

「え！？あ、ちがくて！」

「それなら質問を変えようか立花」




私はビクッとして姿勢を正し
今まで此処までやったことあるか、ってくらい
背筋をピンと伸ばして

車の助手席に座っていた




「ーー……痛み止め、それからちゃんとした止血は済んでいるか。それが最低条件だ」

「済んでます！！大丈夫！」

「そうか。それなら約束をしろ。死ぬな」




先輩がハンドルを強く握ったのが解った
ああ、心配してくれていたのか
そりゃあ同期だし、松田くんの時だって

先輩は優しい人だからなあ




「それから先輩は止めろ。同期なんだし」

「前と言ってる事が違うけど」

「あの時は お前を従わせる必要があったからな」




鑑識から移動してすぐのとき
降谷くんは私に有無を言わせぬ顔で
「今日から俺がお前の先輩だからな」と

脅しまがいの事をしてきたくせに




「今度死を心配させるような事をしたら、強制的に俺と結婚でもさせて仕事も辞めて永久就職してもらうからな」

「怒ってんのにプロポーズですか？」

「は？」




無意識の発言かよ





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