【名探偵コナン】Maple

LIFE.19 ページ19

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赤井さんも行ってしまったし
やっぱり付いていく、と言えば良かった
選択をミスしたなあ、と苦笑い

っとなれば、もう単体で行動するしかないな




「傷塞がってないから、あんまり乗り気じゃないんだけど。まあ仕方ないよね〜〜っという事で、許してね！降谷くん！！」




腕に繋がれている複数個のケーブルを
引き抜いて近くにあった薄い布を引き裂いて
腕に巻き付け、それから近くの窓から

高さを確認して窓に手をかける




「立花さん。輸血パックをーー……立花さん！！？何をしているんですか！ベットに戻ってください！！」

「ああ……ゴメンね？降谷くんってわかる？彼に立花さんが居なくなりましたって連絡入れといてくれない？本当ゴメンね！」




そのまま木を目掛けて飛び降りると
木の枝が肌を傷付けて見事に傷が増えた
いやあ、計算内だけど痛い！！

流石に一応撃たれてんのに直ぐ動くとダメか




「車も無いし、服も最低。仕事に戻れば始末書……」




と、肩を落としていると

病院の前に止まっている複数台のタクシーが
目に入って私は目を光らせて
パチンッと指を鳴らして走り出した




「お金は払うわ、此処に向かって」




杯戸町高級住宅街の場所の説明をすると
タクシーの運転手は私の格好を見るなり
いけません！！と抵抗するので

念の為に、と持っていた警察手帳を見せて

無理やりにタクシーを動かす




「……悪いわね、運転手さん」

「お嬢さん大丈夫なのかい？見た所、物凄いケガの量みたいだけどーー……」

「大丈夫よ。何時もの事だもの」




実際、こんなのがいつもの事なら
私は不死身か何かだけど、とツッコミを入れて
苦笑いを浮かべると

運転手さんは もう何も言ってこなかった




「お金は公安警察にでも請求しておいて。なんなら私の名前を言って私に後で支払わせるでも良いけど」

「気を付けなよ。お嬢さん」

「ありがとう。乗せてくれたのが貴方で良かった」




なんて手を振ると運転手さんは
困ったような顔をしてから車を出した
さて、取り敢えず家で着替えをしよう

鍵は持ってないけど

裏口は開けてきたはずだから大丈夫




「ついでに痛み止めも幾つか持って行って、後はーー……傷が開かないように工夫しないと」




現地に行って役に立ちませんでした
なんて言ったら いよいよOUTだ
本当にFBIに飛ばされかねない、というか

先輩なら飛ばしかねない




「足手纏いは勘弁だよね、流石にプライドが折れる」





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