【名探偵コナン】Maple

LIFE.16 ページ16

Amuro.side







「ーー……ところで、立花は…ココに来た女は！？」

「解っているんだろう安室くん」




海に浮かぶ車を見て

頭に血がのぼるのと同時に
信じられないくらい目を見開いて
殆ど反射的に赤井を掴み掛かったのが解った




「何故黙って見ていたッ！！？」

「ーー……おや、意外だな。俺に彼女を助けてやって欲しかったのか」

「黙れ！！！」




赤井は「落ちて行く際に」と
言葉を続けるものだからつい耳を傾けた
ノックリストは奴等の手に渡っているかもしれない

組織の奴らに彼女が見つかったら……




「落ちて行く際に彼女はキュラソーに撃たれている。早く向かった方が良いんじゃないか」

「クソッ、！！」




車にエンジンをかけて
思い切りアクセルを踏んで車を出した
キュラソーには護衛にベルモットがいる

早く彼女を回収しなければ

本当に殺される




＊＊＊

vermouth.side






「あら、メイプルじゃない」




先程のラムからの命令


つまりキュラソーの内容は「ノックは、スタウト、アクアビット、リースリング、メイプル、あなたが疑っていたキールとバーボンは」。

イコール、メイプルは黒




「でも貴方凄いのよ？メイプル」




本当よ。メイプル

貴方は本当に凄いと思うわ
だって貴方、幹部の候補者リストに
名前が乗るくらい信頼が暑かったんだもの




「でも、残念だわ。私、貴方のこと嫌いじゃなかったけどノックってなると話は別なのよね？本当、残念だわ」




このまま放っておいても貴方は死ぬわ

どうせ、誰も助けに来ないもの
でも、そうね。助けに来るんだとしたら
貴方の優しい優しいお仲間かしら




「賭けをしましょうメイプル？」




その出血量じゃあ……
もう病院に行かないとだもの
死んだらツマラないけど

生きていたら、面白いわね




「貴方がもし、次に私と会う事があったら''私は''貴方から完全に手を引いてあげる。どう？良い話だと思わない？」




しゃがんでメイプルの髪を触って
血で塗れた地面の血をすくって
すくった血液を眺めてから手を傾けて

地面に血を落とす




「それじゃあ、健闘を祈るわ。メイプル」




持っていたキュラソーの上着を
メイプルの頭に被せて
直ぐにキュラソーの後を追う

……この場所から考えると水族館ね



『人が人を殺す理由は知ったこっちゃねーが、人が人を助けるのに論理的な思考はねーだろ』



そうよね？''Cool Guy''

それなら、これが私のやり方





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