【名探偵コナン】Maple

LIFE.15 ページ15

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予想外すぎる


これは私程度のドライブテクニックでは
不味かったのでは、と思うくらいにはマズイ
そもそも考えが甘かった

高速道路は皆スピードは物凄いし

しかも此方はソレ以上の移動速度なのだ




「……目が、疲れるッ」




瞬きをしていたのでは確実に事故る

それぐらいのスピードが出ている
キュラソーめ、よくもこんな目に……




《後は俺に任せろ、メイプル》

「！電話、繋がったままだったの忘れてたわ」

《高速道路を逆走とは見せてくれるじゃないか》




まあね、と笑うけれど気が気ではなかった

ぶっちゃけ赤井さんの車が見えて
心底安心している
そりゃあ気は抜けないから

キュラソーは追ったままだけど




「ッわ！！」




キュラソーの乗っていた車は
タイヤを撃ち抜かれて
そしてバランスを失ったキュラソーの車と

ぶつかり私の車は海の方に投げ出される




「っ、うそ！？」




なんて今更遅い


シートベルトを外して
突破口を探そうとするけれど
間も無く海の中である

兎に角ドアを開けなければ




「ッ！！、キュラソー……！！」

「やっぱりお前かッ！！メイプル！！！」




何でお前も落ちているんだ、なんて
ツッコミはキャラじゃないのでやめよう
なんて良くもまあ、考えられたなあ、と思う

向けられた銃口に目を見開くと

キュラソーは満足げに笑って言うのだ




「地獄に落ちな！！メイプル！」




間も無くして発砲音が聞こえるなり
私は車から脱出した自分が
海に落ちるのを音で理解するに至った

ココで水の中はタイミングが悪い




(クッソ、)




急所がギリギリ外れているとはいえ
コレは非常にマズイと冷静に思った
血の匂いで寄ってくる凶暴な魚もいる

せめて地上に上がらなければ




「っ、はあ！！」




何とか水から顔を出して
どれくらい泳げば地上に上がれるのかを確認する
使い勝手の良い防水携帯は車と共に海の中だし

キュラソーには逃げられるし

私は撃たれるし、これはいい展開は望めなさそうだ




「せめて、死ぬのはアイツを……」




殺してから、っと言う前に
水が口の中に入って顔をしかめる

早く早く地上に




「！」




流されているのと泳いでいるので
辿り着いた壁を登って
水で重くなった上着を脱ぎ捨てて

キュラソーの後を追いかけようとしたが

意識は そこで途絶えた




(これは、先輩に怒られちゃうかな)




任務は失敗車は海の中

公安警察の面子が〜〜何て言われるのかなあ





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