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第7話 ページ9

貴方視線

ハク「酒にでも酔っておいでか?」

ハクの声は、いつにも増して低かった。
ハクは、そのままスウォンに持っていた大刀で斬り掛かるが、四方を兵に囲まれてしまう。

貴『兄上!』

僕が飛び出そうとした時、どこからか矢が飛んできた。
その瞬間、兄上は僕とヨナ様を担いでその場から離れる。

少しして、兵のいない所に、ミンスが立っていた。

ミ「ハク将軍、A将軍補佐、こちらです。」

貴『あの矢はミンスのだったのね。』

ミ「はい。」

僕はそのまま、ヨナ様の方を見る。
突然の出来事に言葉を失い、ヨナ様の目からは、涙が流れていた。
ヨナ様、貴方は必ず、僕が守ります。

ミ「ここから裏山に出られます。」

ミンスに案内され、裏山に出る門に辿り着くも、もうそこまで兵がやって来ていた。

貴『兄上、ヨナ様、ここは僕が引き付けます。』

ミ「危険ですA将軍補佐!私も!」

貴『ミンス………、分かった。』

ハク「A……お前……。」

貴『大丈夫です。兄上、ヨナ様、どうかご無事で』

僕はヨナ様を軽く抱きしめると、ミンスと共に布を被ってわざと見えるように走る。

兵「いたぞ!あっちだ!」

兵の声が聞こえ、次の瞬間、矢が飛んできて僕を庇ったミンスに当たる。

貴『ミンス!!』

ミ「ぐっ、A将軍、逃げてください。」

貴『でも……。』

ミ「良いから!」

貴『っ……死なないでよ、ミンス!』

僕はミンスに言われた通り、その場から逃げて、山の中へ入る。
その時、矢が何本も飛んできて、僕の背中に三本刺さる。
どうやら毒矢らしく、目眩がする。

貴『だけど、僕にとっては何ともない。』

第8話→←夢主ちゃんの容姿



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LaLa(プロフ) - この話面白いです!!更新待ってます! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 753ee3afdd (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - とても面白いです!更新頑張ってください!応援しています! (2018年6月22日 20時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオバナ | 作成日時:2017年12月30日 21時

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