胡蝶家末妹は出来損ない【鬼滅の刃】

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「全部…全部貴方のせいじゃない！ 」


鋭く睨みつけられるがなんの事だか分からない


『…え？ 』


「全部貴方のせいじゃない！ 姉さんだって貴方がいなかったらきっと死んでなかった！！ 」


どういうこと？


私はカナエ姉様が死んだ日、風邪をひいて屋敷で寝ていた為カナエ姉様が死んだことに関与していない


「父さんと母さんだって貴方が────」


話を続けようとする姉様


『待って！ 待ってください。なんの事だか分かりません。私はカナエ姉様はおろか、父様と母様のことにだって関与していません！』


何を言っているんだろうか分からない、と


慌てて遮った


すると姉様は姉様自身を落ち着かせるようにゆっくり呼吸をして


「じゃあ貴方にでも分かるように説明しますね。」


少し顔を歪ませてそうおっしゃられた


「 姉さんの死因は鬼(童磨)に殺されたこと。貴方もそれくらいは知っているでしょう。
でも、あの鬼を倒すように任務を任されたのは本来貴方だった。」


ポツリポツリと話される姉様


「貴方はその日、風邪をひいていた。だから代わりに姉さんが行ってくれたの。」


覚えてないとは言わせない、というように姉様は拳を握った


「もし貴方がいなかったら姉さんは任務に行っていなかった。貴方がいたから姉さんは死んだんだ！」


あまりの迫力に少し後ずさってしまう


でも


でもさ


それって


『じゃあ姉様は私がいなかったら… いえ、私なら死んでも良いとおっしゃらるのですか？』


こういうこと、だよね


姉様は何か言おうと少し口を開けられた


そしてまたすぐ再び閉じられた


沈黙は肯定と受け取って良いのだろう


『…っ申し訳ございませんでした。』


もうこの場所にいる事が辛くてならないのだ


私は一礼して逃げるように部屋を出た

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