【WT】きゅん･きゅん･まっくす【kryn】

何かが始まる予感 ページ19

今日はきりやんと遊ぶ約束をしていたが寝坊した。

集合場所に着くときりやんの姿は見えなかった。
時計を見ると集合場所を10分過ぎていた。
これはもしかして遅い私に呆れて帰ってしまった…？
折角会える機会だったのに…
寝坊しなければ良かったと後悔が生まれ近くにあったベンチに座り込み頭を抱えてしまった。

『最悪…』

言葉を口にした瞬間、どうしたの？と問いかける声が聞こえた。
驚きで顔を上げると目の前には不思議そうに私を見つめるきりやんがいた。

kr「飲み物買いに行ってたら遅くなっちゃった！」

『なんだ帰っちゃったのかと思ったぁ…』

kr「そんな訳ないじゃんwwほら早く行こ？」



────────



楽しかった時間もあっという間に終わってしまった。

今日が終わればまた会えなくなる。
それが嫌で繋いでいた手をより一層強く握る。

kr「？もう暗いし送ってくよ」

『あ、うん。ありがと』

彼は私の気持ちなんて知らない。否、私が知られないようにしているだけ。

kr「あのさ、今日Aに言いたいことがあって誘ったの」

もしかしたらという淡い期待と不安の気持ちでいっぱいだった。

何かが始まるようで何かが終わる。
その何かが私達の関係であるのか、それとも他のことなのか。


私にとって始まる方だと良いな

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