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「……、」
まだかすかに小さい音だけど雷がなっていた。でもこのくらいの音ならきっと、……、多分、大丈夫。心配かけちゃいけない、大丈夫。大丈夫。
叶「……、漣さんちょっとこっち来て。」
「？な、」
そう言われて体を叶さんの方に向ければ急に腕が伸びてきて叶さんに抱きしめられた。
布越しなのに私と同じくらいの体温が暖かく感じる。
叶「……心臓の音早いね。ドクドクいってる、笑
いつもならこんなことをされたら一目散に引き剥がす漣さんが何もしないってことは、……、……
予想、だけど、雷が怖い？」
「！」
叶「あ？正解？」
「…………、
あはは、正解。まあ、言うてもちょっと怖いくらいだけどね」
叶「……ちょっと？」
「……うん。ちょっ、……とね」
言いかけた途中で雷の音が聞こえて言葉が途切れてしまった。怪しむように叶さんは両頬を包んで私の目を見つめてきた。
叶「……っふ、……」
「……」
叶「なんで強がるのさ、いいのに、弱さ見せても。怖いって言って僕にギュってしてもいいんだよ？」
私が、弱さを見せる、……。普通の女の子みたいに、……
「……、……
なんかさ、なんて言うんだろう、……、私、弱さを見せたり上手な甘え方が、……よくわかんなくて、
だってほら、私可愛いって言う感じじゃないじゃん？笑
こう、言動とかも頭で考えずにバーって動いちゃうところとか無鉄砲なところなんてとくに、」
叶「……」
「だからみんなには弱いところを見せて幻滅とかされたくないし、解釈違いだーって引かれたくない。
それに、叶さんも笑っちゃうでしょ？私が雷怖いなんてさ。きっと葛葉さんもお風呂場で笑って、」
叶「笑わないよ。」
「わっ、」
頬からするりと手が移動し腰を引き寄せられて上半身が密着するように強く抱きしめられる。後ろに手を回されて肩に顔を埋めるように叶さんは後頭部を撫でてくれた。
叶「きっと誰も笑わない。
少なくとも僕は、今その話をする漣さんをみてさらに可愛いって思っちゃった。」
「…………なっ、……何、冗談いってんの……」
こんな私の姿が可愛いなんて言われると思ってなくて途端に熱が顔に集まる。肩に埋めてた顔が上げれない。
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Umi(プロフ) - 毎度面白いお話をありがとうございます😭お気に入り2434人目は頂きました😏👍 (9月24日 21時) (
レス) id: df8d30382f (このIDを非表示/違反報告)
るなたそ(プロフ) - もうほんとうに、素敵な作品すぎてます、、とても読みやすく内容も面白か楽しく😭✨ 更新とても楽しみにしていますが、無理なさらないでくださいね🙌 (2023年2月25日 3時) (レス) @page41 id: 92c3029fc5 (このIDを非表示/違反報告)
緋緒(プロフ) - もう、、、ほんと、、、無理すき（合掌） (2023年2月20日 8時) (レス) @page39 id: befea3e434 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - 初コメント失礼します。見つけた日から一気に読み込むほど引き込まれる作品で、いつもワクワクしながら読ませていただいております！これからも楽しみにしています。無理せず頑張ってください！ (2023年2月14日 1時) (レス) id: 58a2d0970f (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。素晴らしい構成力と表現方法に何度も驚かされ、いつの間にか大好きな作品になっていました。愛され系はあまり好きでは無かったのですが、あまりにも夢主の綺麗な性格に惹かれ、一気見してしまいました。これからも心より応援しております。 (2023年2月14日 0時) (レス) @page35 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぴ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=6cb8663f2f980bc57bbdf32b25f0e2a8...
作成日時：2023年1月7日 1時
