239 page ページ43
.
「なっ、」
この人、実の息子に刃を、!!!!
護身用に持っていたのか、それともこの状況を加味して持っていたのか分からないが甲斐田さんのお父さんは突きつけるように甲斐田くんの首元に刃を当てていた。
甲斐田「……」
甲斐田父「……私は言ったはずだ。この婚約は、お前の将来のために考えたことで、お前の望んでいる魔法は、お前の将来には必要のことだと、考えられたものだ。
今更何故考えを変えようとしてる?一時の感情で自分の未来を壊すつもりか?」
「……!」
私が言い返そうとした瞬間に甲斐田くんの口が先に開いた、
甲斐田「……、父さん、僕は……、望まれた未来より、……自分の進みたい道へ歩んでいきたい。
……、それがたとえ父さんから見放される未来であったとしても。」
甲斐田父「…………はぁ。」
「……!!」
こいつっ、!息子が本音を語ったってのにため息……マジでムカつく。本当に1発殴らないと気が済ま、
奈幸「申し訳ないですがあなたは少しだけ眠っててもらいますね。」
首元にチクッと痛みが走る。怒りに夢中で背後に回られてるの気づかなかった。
睡眠薬か何かを打たれたのであろう、目の前が歪んで視界がぼやける。1番大事な時に、私、……
ガクンと膝から崩れ落ちて私はその場で気を失ってしまった。
甲斐田 side
「漣さん!!!」
甲斐田父「黙れ。ただの睡眠薬だ騒ぐな。」
「……っ、」
横になってすやすや寝ている彼女をみると本当にそれはただの睡眠薬だとわかった。
安堵と同時に父のやっている行動にずっと持っていた不信感がさらに募ってゆく。
「…………もう、僕の気持ちは変わりませんよ。貴方に、どれだけのことを言われても、……」
甲斐田父「……晴、お前は私の決められた道にそって歩いていけばいいんだ。別の道を歩むことは許さない。」
「……父さん、の……決めた、道」
.
どうして今まで気づかなかったんだろう。
甲斐田父「あぁ。私が決めた道だ。お前のための、最適なプランだ。」
違う。
「……父さん、」
この人が言っているのは、
.
「僕は魔法を続けるよ。この先もずっと。」
ただの自分勝手な理想を、僕に押付けていただけだ。
2901人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 出来たらハッピーエンドがいい……誰も傷ついてほしくないよ(´;ω;`) (10月29日 19時) (レス) @page10 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏 - とても面白いです!!それに面白いだけじゃなく感動するシーンが多く最高です!!特に🌞が追い詰められている時☯が登場するシーンが凄く良くてボロ泣きしました!!無理しない程度で頑張ってください! (8月23日 0時) (レス) @page50 id: d39c5b74a0 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - ほんとに面白くて大好きです😭無理せず、ゆっくりなぴさんのペースで頑張ってください😭💦再新楽しみにしています😭💦 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 81c6ba773e (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 最近、読み始めましたがとても面白くて一気に読んでしまいました😊なぴさんの小説とても好きです!無理せずになぴさんのペースで頑張ってください!更新楽しみに待ってます☺️ (2022年10月19日 16時) (レス) @page49 id: 3c3b30c531 (このIDを非表示/違反報告)
深夜美(プロフ) - 更新ありがとうございます。かなりハマって読ませて頂いてます。執筆大変かと思いますが、応援してます!! (2022年10月19日 13時) (レス) @page49 id: 0b75025b92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なぴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=6cb8663f2f980bc57bbdf32b25f0e2a8...
作成日時:2022年8月17日 0時