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甲斐田「……、え、?」
奈幸「……は、?」
加賀美「……、」
長く巻かれておろしていた髪の毛を手首についてたゴムで1本に上でまとめて、ドレスの下に白いかさばらないようなワンピースを着てたから柄じゃない丈の長い青いドレスは脱ぎ捨てた。
本当はこんなドレス着たくないしわざわざこんなめんどくさいたくさんの人を巻き込むようなこと私だって望んでない。
後ごめん加賀美さん用意してくれたのに。
甲斐田「……」
それでも、
学園や学院のみんなは甲斐田を必要としてて、
アンタが優しい人だって知ってる。
だからこそ、甲斐田くんが魔法を続けたい意志を自分の口から言って欲しい。
「嫌だ。魔法を使い続けたい」って、幼い時に言い叶えられなかった子供の頃の甲斐田くんの思いやわがままを全部ぶつけるように。
「……」
甲斐田父「……、君、奈幸さんが怖がってるんだ。これ以上は、」
横から出てきて肩を掴んできた人物をみればアッシュグレーの髪色にブルーの瞳。甲斐田くんと似てる整った顔立ちの人。
「……なんだ、学校長と話しする時の方がよっぽど怖いじゃん。」
掴まれた肩の手をパシッと叩いた。
甲斐田父「!?」
「何でもかんでも自分の思い通りに動くと思ったら大間違いだから。」
甲斐田父「……」
睨むようにそう言うとブルーな綺麗な瞳で睨み返された。わー怖い怖い。
まぁ直ぐに甲斐田くんの方に視線を移した。私別にこの人と話す必要ないし。しっかり話す必要あるの甲斐田くんだし。
甲斐田「……」
「……次の歌、一瞬たりとも聞き逃すなよ」
真っ直ぐ見つめて、私はそう言い放った。動揺し震える瞳、何かを言いたげな表情をしてたけど私はわざとそれに気づかないフリをして甲斐田くんを背にその場を後にした。
私がお偉いさんに放って言ってる行動が目立ったのか場内はとても静かでシーンとしていた。そのおかげで場内に居た人たちが混乱で大パニックみたいにならなくてすんだから行動しやすい。
花魔法で吊られてる人たちの方まで歩いていった。避けるようにして道を開けてくれるから王様気分だよ陰口みたいに言われてんのムカつくけどね^^
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の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 出来たらハッピーエンドがいい……誰も傷ついてほしくないよ(´;ω;`) (10月29日 19時) (レス) @page10 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
八咫烏 - とても面白いです!!それに面白いだけじゃなく感動するシーンが多く最高です!!特に🌞が追い詰められている時☯が登場するシーンが凄く良くてボロ泣きしました!!無理しない程度で頑張ってください! (8月23日 0時) (レス) @page50 id: d39c5b74a0 (このIDを非表示/違反報告)
涼夏 - ほんとに面白くて大好きです😭無理せず、ゆっくりなぴさんのペースで頑張ってください😭💦再新楽しみにしています😭💦 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 81c6ba773e (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 最近、読み始めましたがとても面白くて一気に読んでしまいました😊なぴさんの小説とても好きです!無理せずになぴさんのペースで頑張ってください!更新楽しみに待ってます☺️ (2022年10月19日 16時) (レス) @page49 id: 3c3b30c531 (このIDを非表示/違反報告)
深夜美(プロフ) - 更新ありがとうございます。かなりハマって読ませて頂いてます。執筆大変かと思いますが、応援してます!! (2022年10月19日 13時) (レス) @page49 id: 0b75025b92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=6cb8663f2f980bc57bbdf32b25f0e2a8...
作成日時:2022年8月17日 0時