魔法学園のエリートたち。5【2j3j】

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「え、加賀美さん？似合ってないって、え、何が……？」




急に毒吐くから状況理解できないよビックリだよ。甲斐田くんが？それとも奈幸さんのあの可愛い姿が！？





加賀美「……甲斐田さんの全体の色味ですよ。彼は何かモノを選ぶ度、水色とか、青とか、寒色を選んでたんです。だから私のイメージで勝手に甲斐田さんは寒色のイメージがついてしまってたうえ、






今日の甲斐田さんの服装や身なりはまるで操り人形みたいです。奈幸さんとセットで合わせるためなのか真っ赤なタイまで付けて。」




そう言われて、私も改めて甲斐田くんたちの方に目を移せばたしかにそれは違和感のあるものだった。


だけど、ピッタリと奈幸さんは甲斐田くんに密着し腕を絡めて、仲良さそうに話していた。





「……思ったんですけど、甲斐田くん、奈幸さんのこと好き、ってことはないんですかね。


婚約破棄したくない理由はそっちにあったり、……」




加賀美「……あぁ、それはないと思いますよ。」




ズバッと私の考えを捨て去るように答えた。




「…………そんな言い切るなんて……」





加賀美「本当に甲斐田さんは坂白さんのことを好きでは無いと思いますよ。……よく見て。」



「………………見る…？」





甲斐田くんたちの方向をよく見たけど、別に普通に両思い通しのカップルにしか見えない。距離近いし。


加賀美さんは違うふうに見えてるの？



加賀美「……好きな人とあの距離で話していたりすれば私たち男は自然と目の前の好きな人に触れたくなるものです。



婚約発表を目前としてしていればこう、……普通は、」


「んわ、っ」



スっと加賀美さんの細い手が伸びてきて腰を支えられて距離を縮められる。



加賀美｢例えばこういうふうに。自分からこう触れたくなる。全てが魅力的に見えるんですよ。




好きだと感じていたらキスやハグ、その人に触れたいって必ず思う。だけど甲斐田さんはどうですか？｣




｢、…、……、…………｣




距離の近いまま話されるから、照れを隠すようにして甲斐田さんたちの方に目を向けた。加賀美さんいちいち近いし、説明有難いけど流石にそれは好きな人に向けてやって………………美の顔面で私心拍停止するかとおもった、。






｢……あ｣






加賀美｢……ね？｣








たしかに甲斐田くんの手は彼女に触れてない。……、加賀美さんの言う通りなのかな。男心って難しい、……。

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