魔法学園のエリートたち。5【2j3j】

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加賀美「……何か用でしょうか？」









女の子「……そ、ちらの方はどなたでしょうか、社交界でも見たことない方ですけど、」




加賀美「彼女は今回が初めての社交界ですから見かけないのは当然かと。」




女の子2「……貴方どこのご令嬢の方なんですか？」




視線が加賀美さんから私にうつり変わって鋭い目で見られる。たぶん、いやきっと、加賀美さんに好意を持っている方なのかな。





「いや、私は令嬢とかじゃなくてただの一般家庭で、」




女の子「……そんな子を、…………。






ハヤトさん！！なぜこの子をさっきから気にかけるんですか！？




こんな子を婚約者にするくらいならもっと貴方に合う方が、！！」




「んわっ、と。」



目の前の女の子が加賀美さんに近寄ってきて避けようとしたら体が当たって少しだけよろけた。すごいアタックだな顔可愛いのに……。




今どきでも身分違いってやっぱあんまよく思われないんだ。恋する権利なんてみんな平等にあるべきだと思うんだけどな。








加賀美「大丈夫ですか？Aさん、」



加賀美さんは手を伸ばして私を支えてくれた。



「あぁすいません私体幹弱くて。」








女の子「……、」



女の子2「……っ、」








加賀美「……、そのような要件で私に話しかけてきたんならお引き取り下さい。」







加賀美さんが冷たく言い放つと彼女たちは納得いかなさそうに唇を噛んでいた。















女の子2「……でも！私たちは心配で、……、加賀美さんは皆の"モノ"だって、！」






加賀美「……」





「…………、あの、



















加賀美さんは貴方たちの操り人形じゃないですよ。」





女の子「っ、は？」




加賀美「……、」




「貴方たちが今してるのは心配じゃなくて貴方たちの理想を押し付けようとしてるだけ





人はモノみたいに上手くは動かないし、その人自身が好きなように生きる自由の権利がある。加賀美さんが好きならもう少し彼のことを考えることをしたほうがいいですよ。」






まぁ偉そうなこと言ってるけど婚約者(嘘)なんですけどね！！！！ごめんなさい！！でも知らん人になんかすっごい見下された気分で私もムカついたんでね！！



一般家庭最高だからな。バカにすんな。








図星だったのか相手の女の子たちは何も言わずにキッと睨むようにしてその場を後にした。

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