建物案内ツアー ページ7
「じゃあ手早く案内していきますね。階段は両端の二カ所がずっと続いてます。一階にはキッチンその奥にシャワールーム、倉庫とここがリビングで和室があっちです。トイレは各階両端にあるので階段のすぐそばです。」
二階に上がり、各々の部屋を案内する。
部屋はしるこ、ミントス、いちはち、はこたろー、向かいに空き部屋、A、かるてっと、じらいちゃんとなっている。
「端の部屋は空き部屋なので鍵も開いてます。倉庫の代わりにでもにゃんこちゃんと戯れる部屋でも好きにしていただいて大丈夫です。部屋も場所が気に入らなかったら変更していただいて。」
三階に上がり、掃除道具の入った棚とトイレの先の白い百合の装飾が施された扉を開く。
じらい「わー！！すごーい！！」
ステンドグラスが張られた広い部屋は空中庭園さながらの美しさで、天窓から差し込む光が石畳を照らしている。
「ここの天井はガラスにできるんですよ、今日は空が綺麗だから。」
Aがスイッチを押すと、ガラガラと音を立てて天井が収まっていき、部屋の中心から徐々に月明かりが漏れる。
「飲食もお昼寝もオッケーです。天井が開く代わりに電気がつけられるところが限られていて少し不便ですけど。」
Aが庭園を突っ切り向かい側の百合の扉を開ける。
「こっちは客室です。といっても2人くらいしかお呼びできませんが。」
そのまま階段で一階まで降りると、玄関近くに到着した。
「地下は倉庫になっていて、コタツとか扇風機が仕舞ってあります。新品というわけでもないですし自由に使ってもらって大丈夫なので。」
地下倉庫の鍵の位置を伝え、それぞれに部屋の鍵を渡した。
「部屋の交換をするときは鍵も交換してくださいね。部屋に入れなくなっちゃうので。」
Aは時計を見た。案内を開始してから30分が経つ。
「そろそろ私は部屋に戻ってますね。花江さんたちがいらっしゃるし。」
じらい「えっ戻っちゃうの？」
「私がいたらお邪魔になっちゃいますよ、皆さんは好きに過ごしてくださいね。」
しるこ「えー俺 花ちゃんに人数聞かれたからAさん含めた7人って伝えちゃったよ？」
「でも私ゲームとかご一緒してるわけでもないですし。」
いちはち「Aさんがそれでいくなら俺だって正直一緒にゲームしたことないし……。」
しるこ「いちはちまでー！ダメ！二人とも強制参加！」
ピンポーン、とチャイムが鳴った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (
レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます！直ちに修正いたしました！本当にありがとうございます！！ (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。！ (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます！なんと……！それは光栄です！ぜひ一緒に応援していきましょう！ (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです！私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです！！つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ！（話のオチは…） (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめこ | 作成日時：2020年7月12日 12時
