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午前9時。Aが目を覚ますと既に家は動き始めていた。
「おはようございます……。」
朝があまり強くないAのテンションは決して良いとは言えない。
かるてと「おはようAさん、朝ごはん出来てるよ。食べたら一緒に買い物行く？」
かるてっとが柄のおおきなシャツに丸眼鏡を合わせた洒落た装いで珈琲を飲んでいた。グレーのマグカップを持つ手には細いブレスレット。
「行く……。朝ごはん急いで食べますね。」
じらい「Aちゃんのパン焼いとくから着替えてきな、１枚でしょ？」
「うん……着替えてくる。」
かるてっとに合わて大ぶりな柄物のシャツに細身のパンツ、太めのブレスレットを着ると全身鏡の前でくるりと回って見せた。
「ん、こんなもんか。」
かるてと「お、服似合うね。」
ほうじ茶をマグカップに入れてテーブルにつくと、かるてっとが声をかけた。Aが満足げに笑う。
「よかった。シミラールックってやつですね。」
じらいちゃんの焼いたトーストを頬張ると、口の中にじんわりとマーガリンの塩気が広がった。
「んー、おいしい。」
庭で洗濯物を干していたしることいちはちが戻ってくる。
しるこ「おはようAちゃん。あれ、今日はかるてっちーと似た服着てるね。お揃いじゃん。」
いちはち「ほんとだーかっこいい。お揃いいいなー。」
じらい「お揃いじゃなくてシミラールックって言うんだってさ。」
しるこ「え、なに？しみら……？」
かるてと「シミラールック。お揃いとは違って同じアイテムを使うわけじゃなくて似たような服を着ることをそう言うんですよ。」
「時代の流れにそろそろついていけなくなりそう。シミラールックは辛うじて知ってますけど。」
この中ではぶっちぎりで最年少のはずのAがため息交じりに言った。フルーツヨーグルトを最後に食べ、両手を合わせた。
「ごちそうさまでした。」
かるてと「よし、買い物行くか。準備は？」
「オッケーです。何買いにいくんですか？」
かるてと「バーベキューの食材買いに。花江さんたちが肉と適当な野菜買ってくるって言ってたから俺たちはそれ以外のもん買ってこよ。」
「ん、分かりました。」
しるこ「行ってらっしゃーい。」
二人はかるてっとの車で近くの大きなスーパーに向かった。
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みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (
レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます！直ちに修正いたしました！本当にありがとうございます！！ (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。！ (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます！なんと……！それは光栄です！ぜひ一緒に応援していきましょう！ (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです！私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです！！つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ！（話のオチは…） (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2020年7月12日 12時
