郷土料理 ページ28
ミントス「ハコタロサン。」
「ハコタロサン。」
ミントスとAがニコニコとはこたろーに近付いた。
はこたろ「な、何ですか二人揃って？」
はこたろーはぎょっとして二人を見た。揃って満面の笑みを浮かべているが、なんとなく、面倒な予感がする。
ミントス「シモツカレ タベテミタイ。」
「タベタイ！」
シモツカレが脳内でしもつかれに変換される。
しもつかれは栃木県の郷土料理だ。なぜ急に？と疑問に思ったがすぐに合点がいった。テレビで郷土料理特集が放送されている。
はこたろ「僕あれ作ったことないですよ。Aさんはあれ好きなんですか？」
賛否両論ありますよね、とAを見やる。
「私は割と好きですよ。見た目に難ありですけど。」
母はあまり好きじゃなかったですけどね。と懐かしそうに言った。
はこたろーはその場でしもつかれの作り方を調べた。鮭の頭や荒く大根を削る「鬼おろし」などが必要になるらしい。
「あ、やっぱり面倒ですか？」
はこたろーの表情を見てAが言う。
はこたろ「まあ、面倒ではありますけど。道具なら多分実家にありますし大丈夫ですよ。その代わり手伝ってくださいね。」
「それはもう。私も作ったことないので大してお役に立てないかもなんですけど。」
ミントス「そういえばAさんって料理できるんでしたっけ？」
今までAは料理の代わりに風呂やトイレの掃除、洗濯物を中心に担当してきた。そろそろ深山荘での生活も一か月が経とうとしているが、いまだにAの料理の腕前は未知数だった。
「あー……カップラーメン作れます。」
Aが視線を逸らした。
ミントス「この際だから各々の郷土料理でも持ち寄りません？」
バっとAがミントスを振り返った。瞳がキラキラと輝いている。
「楽しそう！！」
あまりのテンションの上がりようにミントスが一歩引いた。
こうして、近いうちに郷土料理パーティーを開催することが決まった。
はこたろ「Aさんってパーティーとか好きなんですか？」
「パーティーというか、お祭りが好きです。楽しいのが。」
けっこう意外な一面だった。
☆
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みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (
レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます！直ちに修正いたしました！本当にありがとうございます！！ (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。！ (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます！なんと……！それは光栄です！ぜひ一緒に応援していきましょう！ (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです！私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです！！つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ！（話のオチは…） (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2020年7月12日 12時
