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「好きな匂いですか……。爽やかな匂いが好きです。カモミールとかも好きです。」
はこたろ「へぇ、カモミールは確かリラックス効果のある香りでしたよね。」
「そうです！はこさんの好きな香りはあるんですか？」
Aが瞳を輝かせてはこたろーを見た。
いつもより元気だ、とはこたろーはAを疑問に思った。が、すぐに納得がいった。
はこ「……お友達と会うのは楽しかったんですね。」
「え？そうですね、いい気分転換になりました！」
ニコニコと受け答えするAに、少しだけ胸が痛む。
こんなに素直に笑う人なのに、自分たちではずっとこの人に気を遣わせてしまう。
はこ「僕も爽やかな香りは好きですよ。ローズマリーなんかはすっきりできておすすめです。」
「そっか、そういう効果のある匂いもアリですね……。」
はこたろーは真剣にバスボムを見ているAを見て、ふと笑みを零した。
はこたろ「みんなに買うんですか？」
「買います！たまたま目に入って覗いてたんですけど素敵だなと思って。はこさんにも私が素敵なの選びます！」
今日のAさんはずっと笑顔だ。はこたろーは本日三度目のそんなことを思った。自分も自然と笑顔になるのを感じる。
「あ、これすごく可愛くないですか？いい匂いです、ほらキラキラしてて。」
はこたろ「ん、Aさんが好きそうですね。」
「そうですか〜？」
Aが楽しそうに返事をした。
店員は二人の様子を微笑ましげに見つめていた。真剣に商品を見る少女とそれを愛おしげに見つめる男性。素敵なお客様だ。
「＿＿＿で、かるてっとさんには＿＿＿。」
はこたろ「それならいちはちさんは＿＿＿。」
時間をかけてようやく全員分を選び終えた。
Aが会計に向かおうとするとはこたろーが引き留めた。
はこたろ「それくらい僕が払いますよ。」
Aはぎくりとして拒否をした。
「だ、大丈夫です！買ってきます！」
Aは会計を済ませるとはこたろーに包みを差し出した。
「これ、はこさんにです！今日はありがとうございました！」
はこたろ「え？僕に？」
はこたろーは包みを受け取り、頭を掻いた。
はこたろ「ありがとうございます。僕からもAさんに、どうぞ。」
Aが会計を済ませている間にこっそり買ったプレゼントを渡す。
「え？私に？」
おずおずと包みを受け取る。
「あ、これ……。」
包みには、Aが気に入っていた匂いのバスボムが入っていた。
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みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (
レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます！直ちに修正いたしました！本当にありがとうございます！！ (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。！ (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます！なんと……！それは光栄です！ぜひ一緒に応援していきましょう！ (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです！私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです！！つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ！（話のオチは…） (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2020年7月12日 12時
