お庭で ページ16
「いちはちさん、いま都合よければお庭案内しますよ。」
手を洗ったAはいちはちに声を掛けた。
ミントス「え、ここ庭もあるんですか？」
「そんなに広いわけじゃないですけどね。テント立てられるくらいの広さしかないです。」
花江「バーベキューできる？」
「それくらいの広さなら。今度ぜひバーベキューしに来てくださいね。」
見に行きますか？と誘うと花江は二日酔いの頭で立ち上がった。
花江「気持ち悪……。」
Aに続いて庭へ出る。芝の青々とした庭の周囲は生垣で囲われている。
花江「はー……外の空気吸うと少しだけ楽になるわ。」
はこたろ「花のいい匂いがしますね。沈丁花(ちんちょうげ)？」
はこたろーは縁側のすぐそばに植わる低木に視線を向けた。桃色の小さな花がいくつも咲いている。
「正解です。春の匂いです。」
ミントス「あの木、金木犀(きんもくせい)ですか？」
ミントスが指したのは庭の隅に植わった２〜３メートルの木だ。
「そうです。秋にはいい匂いがしますよ。」
花江「ミンちゃんもはこたろーさんも詳しいね、なんで知ってんの？」
はこたろ「たまたまですよ。」
ミントス「あれくらいは街に植わってるし流石の俺でも分かりますよ。」
ミントスは笑い気味だ。
「香木として有名ですしね。梔子(くちなし)は残念ながら植わってないんですけど。」
いちはち「Aさんもなんかいろいろ知ってない？」
「田舎者は植物に詳しいらしいですよ。」
田舎者の特権ですね、と自慢げに言った。
先生「これは……本当にここが都内なのかわからなくなるくらい気持ちいいな。これは絶対バーベキューしに来る。」
花江「これは来ちゃいますね……。今度賢章さんたちとゲームしに来ていい？」
Aはそれが自分に向けられた言葉だと思わず辺りを見回す。
「あ、私ですか？規約の面でしたら住んでいらっしゃる方々の同意さえ得られればもちろん大丈夫ですよ。」
花江「Aちゃんってゲームとかするの？」
縁側に腰掛け、膝上ににゃーすけをのせた。
「ＤＳとかなら……。ソシャゲも飽きるまではやります。」
花江「パソコンは？」
「あんまり。パソコンは学校の課題とかがメインです。」
興味はあるんですけどねー、とにゃーすけの耳裏をカリカリ撫でる。
花江はAがにゃーすけの触れる手つきを見ている。
花江「……犬と猫なら猫派？」
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みき - 何回も読んでます、素敵な小説ありがとうございます！これからも頑張ってくださいね、応援してます。 (2022年8月21日 17時) (
レス) id: 17c35a2d90 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ましゅまろさん» わわっ無知晒してましたありがとうございます！直ちに修正いたしました！本当にありがとうございます！！ (2022年4月2日 19時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ - 『お庭で』のお話で『沈丁花』という言葉が出てきたんですけどふりがなは『ちんちょうげ』です。細かくてすみません。！ (2022年4月2日 15時) (レス) @page18 id: bcf7c7e9de (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ねぎしさん» ねぎしさん、コメントありがとうございます！なんと……！それは光栄です！ぜひ一緒に応援していきましょう！ (2021年10月20日 17時) (レス) id: a66dababca (このIDを非表示/違反報告)
ねぎし - あっ、私も雷平気ですが花火は無理っていう…夢主ちゃんと同じですね、運命かn(((面白かったです！私実はまめこさんの小説見てからBin TRollさんの動画見始めたんです！！つまり、Bin TRollさんの動画見始めたきっかけはまめこさんだったんですよ！（話のオチは…） (2021年10月17日 15時) (レス) @page37 id: 28dad0896f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ | 作成日時：2020年7月12日 12時
