恋煩い。[ 2 ] (ページ8)

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・樹side

「うわ、まじか……知らないうちにごちゃついてたってこと…？」

『相談受けた時、俺らは北斗自身が決めるものだと思うから、いいと思うとか言ったけど…あいつ最近どこか上の空っていうか。』

しかも最近クラスの女子と仲良くしてるの。友達って言い張ってるけどさあ……
と思わずポロっと零すと、｢なにそれ詳しく｣と食いついてきた。

『北斗は多分まじで友達だと思ってるし恋愛感情もないって感じだけど、相手が…』

「北斗のこと好きってことか………」

その言葉にうん、と頷いた。

誰も言わないだけで、あの二人の絡み見てたら誰でも予想つくし、どうせ班仕切ってるあの子も協力してんだろうなーって感じ。
初めの距離の詰め方からしてそれだった。北斗が慣れてなくて良かったなってくらいに。

「…なーんか面倒臭いことになってんなまじで」

本当にそう思う。

話聞いた感じきっと北斗はまだ諦めきれてないのに。これで湊に告白でもされたらどうなっちゃうんだよ、と心配になってくる。

『てかさ、』

『ずっと気になってたけど、京本先輩って北斗のことどう思ってるの？』

北斗の話を聞く感じも、偶にふたりが話してるところを見た感じも、俺には……

「俺も正直分かんないけど、……まあひとつ言えるのは、あいつなりに大切にしてたと思うよ。後輩の中で特別気に入ってたのは確かだろ」

『……だよなぁ〜。』

全然考えてることが読めない人だから、｢1回京本先輩の頭の中覗いてみたい｣と呟いたら高地先輩も大きく頷いていた。

『おれ、あの2人が一緒に居るの結構好きだったのにな』

また戻ってくれないかな。なんて考えが脳裏をよぎった。