大好きでした。 (ページ2)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:1,312 hit

2. ページ2

私はそのままの足で、軽音楽部の部室へ向かった

「あれ！？入部希望の子！？」

『あ、は、はい』

「京介〜！！！！お前がボーカル担当した瞬間、5人目の入部希望者だよ。くっそ〜、羨ましい．」

『うるせぇ、うるせぇ。別に俺がしたからってわけじゃないだろ。こんにちは、藤牧京介です。希望のパートは？」

あの時、ステージで輝いていた人が今、目の前にいる

『__カル…ボーカル！、です…』

「え！ボーカルは今日初めてだなぁ〜。歌、自信あるとか？」

正直全くない。藤牧さんと同じ場所に立ちたくて。少しでも視界に入れて欲しくて。立候補してみただけだ。

『自信のあるなし、全く関係ないよ。楽しくやればいいんだから、こっちおいで』

ステージでは大きく見えた姿が、実際に見てみると少し小柄で線が細くて、正直、可愛い。