51 奏side ページ2
ケ「...先生と話をしようか。みんなはここで待っててくれ。」
Aと先生が奥の部屋へ行った。
タ「ねぇ奏くん。」
奏「...はい。」
タ「ぼくたち、Aちゃんと奏くんの役に立ててる？」
奏「...Aがどう思ってるかは知りませんが...おれはいつも助かってますよ。」
タ「...ぼくね、いつも思うんだ。」
タツキ先輩が言った。
いつも身の回りのことをメイドさんにやってもらっていて、自分では何も出来なくて。
仲間のうちの1人に、大きなことを抱えた人がいるのは初めてで。
メイドにも助けてもらえなくて、全部を自分たちで解決しなきゃいけなくて。
初めてのことばかりで、足を引っ張ってないか、みんなのお荷物になってないかすごく不安だ、と。
タ「ほら、ぼくこんなじゃない？みんながいないと何も出来なくてさ。」
タ「だからね、時々考えちゃうんだ。」
タ「Aちゃんが苦しんでいる時に、どうしてぼくは自分から動けないんだろうって。」
タツキ先輩はギュッとコンちゃんを抱きしめる。
おれからは横顔しか見えないけど、うっすら目に涙を浮かべているような気がした。
奏「...タツキ先輩、そしてアキラと朴にも聞いてほしいです。」
奏「おれはAのことを、これからも助けていきたいって思ってます。」
奏「もし、みなさんもおれと同じ考えで、Aのことを助けたいって思ってくれているのなら、」
奏「おれはAの兄として、みなさんにお願いしたいです。」
奏「Aのことを、支えてあげてください。」
時計の針の音しかない部屋。
みんな下を向いて、難しい顔をして。
朴「...当たり前ですっ！」
奏「朴...」
朴「僕、A先輩が好きです！ダンス部みんな好きです！」
朴「だから僕も、メンバーとして後輩として、A先輩の力になりたいです！」
タ「ぼくも！Aちゃんとはまだまだずっと一緒にいたいし、一緒にやりたいこともあるもん！先輩として、Aちゃんのために何かしたい！」
タ「コンちゃんもそう言ってる！」
奏「ありがとうございます...！」
アキラは未だに黙ったままだ。
怒っているのか考えてくれているのか...
ア「俺は...この学校に来て初めてできた友達であるAを...助けたい。」
奏「アキラ...」
ア「泉、これからはなんでも言ってくれ。俺らが力になる。」
奏「...ありがとう。」
みんな味方だった。
よかった。
しばらくすると、Aと先生が戻ってきた。
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みかん - 何回か読ませていただいていますが、読む度に涙腺崩壊です。素晴らしい作品だと思います。(*≧∀≦*)これからも頑張ってください。 (2018年4月27日 21時) (
レス) id: 6c1f076e18 (このIDを非表示/違反報告)
樹里(プロフ) - 完結おめでとうございます！ついつい感情が入って泣いてしまいました。とても感動的で、でも少し切なくてとても素晴らしい作品でした。！ (2017年9月10日 12時) (レス) id: 34ee493c96 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - kotohaさん» コメントありがとうございます!!読んでくださって本当にありがとうございました!!また他の作品もよろしくお願いします!! (2017年5月6日 16時) (レス) id: de685403dc (このIDを非表示/違反報告)
kotoha(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみにして読んでました！お疲れ様でした( ..)" (2017年5月6日 2時) (レス) id: 483ce233f9 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - あさべるさん» コメントありがとうございます!!こんな作品に涙してくれるなんて...嬉しい限りです!!また別の作品でも楽しんでいただけたら嬉しいです!!本当にありがとうございました!!これからもよろしくお願いします!! (2017年5月6日 1時) (レス) id: de685403dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2017年2月4日 20時
