花巻くんは幼馴染が好きすぎる (ページ16)

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しつこさ16% ページ16

Aside

試合が進めば進むほど翔陽の緊張は深まる一方…

『1セット目終盤…しかもこっちのマッチポイントに
翔陽のサーブとか…烏野は大丈夫なのかな…？』

不安しかないけど……

イレギュラーでもミラクルでも何でもいい
取り敢えず翔陽のサーブが入ればそれでいい

そう願ったがそれは叶わず翔陽の打ったサーブが
青城コートに落ちることはなかった。なぜなら
影山くんの後頭部にサーブが直撃したからだ

『oh......』

田中さんやメガネ君は爆笑してる

『影山くんは……』

なんか頭パシパシしながら翔陽にキレてる…

影「さっさと通常運転に戻りやがれ馬鹿野郎!!!」

『心配なんてしなくても良かったみたい笑』

影山くんにキレられてから何故か顔色が良くなった
翔陽……

金田一達に後で後頭部サーブの打ち方教えてって
言われてた

『金田一は後でシバいた方がええな』

溝「やめてやれ(また出てる…)」

『本当にする訳ないじゃん』

田中くんが〝ネットのこっち側は全員仲間〟といった

『それウチのバカ主将にも言って欲しいな…』

溝「及川はどうにもならん」

『及川は……馬鹿だよ。
いっつも俺が俺がで少しも私達に頼ろうとしない。
牛島に勝ちたいのはわかるけどやりすぎなんだよ。
そのせいで捻挫してるしさぁ。ねぇ溝口くん、、、

及川は────────』

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溝口side

烏野との練習試合

古豪であったから楽しみにはしていたが……
正直期待はずれだ

烏野は弱くはないが強くもない
それだけ特化した武器がないということだろう
影山もいるのに宝の持ち腐れだなと思う

1セット目は5番のミスがよく目立っていた
明らかに1番の奴のボールだったものを取りに行く、
緊張でもしてんのか？

1セット目終了

セット数は青城 1：烏野 0

後1セット取ればウチ(青城)の勝利

あの5番が何の役割を持ってるかは知らんが、
緊張している以上本領を発揮するのは困難だろう

そう考えた時、烏野の2番がこう言った

〝バレーボールっつーのはな、ネットのこっち側全員もれなく味方なんだよ。迷惑かけろ!!足を引っ張れ!!それを補ってやるためのチームであり先輩だ〟

それを聞くと小鳥遊は

貴「それウチのバカ主将にも言って欲しいな…」

と呟いた

小鳥遊と及川は似たもの同士だ
お互い自分のやりたい事の為に努力を惜しまない
でもその為に自分の体を犠牲にする
本当に馬鹿だこいつらは…