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6.脱線 ページ8

荷物を置き終え戻るとそこにはいづみさんとつむちゃんを囲んで座る皆の者がいたと。

「…スケジュール確認だぜいえー。」

今更ながら万里さんと社長に頼まれていた動画を回す。
独り言だと思ったのか何人かこっちを見てきた。

「…ってことで、今日は春組の稽古を見てもらおうかと思います。」

「あ、そうだ。最終日、IDOLiSH7の皆さんには劇をしてもらいますのでしっかり学んでくださいね!」

いやー、まさか天鵞絨町で劇をすることになるとは。
つむちゃんの言葉に続けるようにそう告げる。

「んじゃうちからも1つ。仕事は減らしてはあるけどちゃんと行ってもらうからねー。明日お昼から一織くんと三月くん千様とだから。」

「は?幸?」

そーいやここにも幸さんいたのか。
ゆきに反応するとかどんだけ天馬くん幸さんのこと好きなのよ。

「何を勘違いしてるのかはある程度察してますがRe:valeの千さんですからね。」

「わ、分かってるっての!!」

さらっと呟くように教える一織くん。
それに噛み付くように言い返す天馬くん。

「様ってなんすか?」

によによと笑いながら万里さんがきいてくる。
こっちの万里さんは性格悪いのか。
あっちの万理さんはもう女神みたいに優しいのに。

「しりとりで勝ったから罰ゲーム。」

「それ誰が誰に負けて誰に対しての罰ゲームなの」

眉を顰めてイラッとしたように聞かれた。

そう。これは4年前の事…。
まだIDOLiSH7がデビューする前うちは月雲プロのお手伝いさんだった。
社長が変わるって聞いてやめたんだけど。
その時に暇つぶしとしてちょくちょくRe:valeの楽屋に行ってはミニゲームをしていた。
ある日百ちゃんが罰ゲームを付けようって言ってうちが勝った。
うちが千に敬語使うとやめて、気持ち悪いから。って言われるのをいい事に様付けしてるのだ。
それが今では定着してしまってるって感じ。

さて、これをどう伝えようか。

「…しりとりでうちが勝ったから様付けを嫌がる千への嫌がらせ?」

「あの人撮影で一緒になった時様付けされる度に吐き気するって言ってたけど。」

マジか。
言ってくれればやめるのに。

「え、そんなに嫌がられてるの?まぁやめないけど。」

あのRe:valeの千がか…等と呟いてる人達がいれば
飽きたのかそれぞれ自由に動いている人たちもいる。

「そう言えば紬さんとマネージャーって名前一緒ですけど漢字どう書くんですか?」

壮五の言葉に私も気になります!とつむちゃんが。
話が脱線しとるぞ。

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作者名:ふらっと♭ | 作成日時:2018年1月24日 15時

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