2.到着 ページ4
MANKAI寮に着けばぞろぞろと荷物を持って車を出て行く。
「こんにちは〜!!」
こんな朝早くからじゃ迷惑なのでは?と思いつつとぼとぼと彼らの後を追う。
まぁこの時間じゃないとバレる可能性が高いのだが。
「皆さん!お待ちしてたした。私がここの総監督を務めてます、立花いづみと言うものです。これからよろしくお願いしますね!」
そう言い出てきたのは茶髪のしっかりしてそうな女性の方。
つむちゃんの次くらいに可愛いです。
「はじめまして!私小鳥遊プロダクション、IDOLiSH7のマネージャーの小鳥遊紡と申します!よろしくお願い致します!!」
そう言うつむちゃんにとりあえず中入って、と告げる彼女。
嗚呼…地獄がはじまる…。
リビングへ入れば荷物を端の方に固めて置いておく。
そして劇団員だと言う20人程の人間を前に圧倒されまくっている。
「とりあえず皆さん自己紹介しましょう!」
つむちゃんのこの一言で一織くんから自己紹介を始める。
陸くんまでいけば寮のお手伝いさんの、とつむちゃんが続ける。
やるっきゃないのか。
「はじめまして。お手伝いってか家政婦的な感じて働かせてもらってます。古市Aです。…よろしくお願いします」
半分大和くんの影に隠れながら自己紹介をする。
それぞれ何かしら反応を示すIDOLiSH7のメンバーと不思議そうな劇団員の方々。
やっぱり人多いの無理だ。
「はっ、コミュ障は治ってねぇ様だな、A」
いきなり1人で話し出す見覚えのある人物…。
「…あ!?ヤクザ野郎!!」
「仮にも実の兄にヤクザ野郎とはいい度胸だな。」
指を指して告げるうちににこぉ、と恐ろしい笑顔で告げる彼。
実の兄である古市左京。
「Aさんってお兄さん居たんですね!」
にぱ、と兄とは正反対の笑顔を見せる陸くん。
癒しだ。
「そんなことよりさ、そっちも自己紹介してくんね?」
「大和くんそんなこととか酷いね」
さらっと流されたのが気に食わなかった為小さくボヤくと悪ぃ悪ぃ、と頭を撫でられた。
うちのが歳上なんだけどなぁ。
まぁ言わないけど。
「そうですね。じゃあ春組から自己紹介お願いします!」
うち達のやり取りを総スルーしたいづみさんの声がしたと思えば じゃあオレから… と可愛い赤とピンクの間っぽい微妙な髪色の男の子から声を発した。
「春組のリーダーやってます!佐久間咲也です!」
何とも満開そうなお名前で。
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作者名:ふらっと♭ | 作成日時:2018年1月24日 15時