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最近、しげの帰りが遅くなった。

別に気にはしてないけど、もしかしてしげも生きてたいのかなって思っちゃったり。


だとしたら俺と同じやね。
死にたくないもんね。


って思ったけど、違ったみたい。


やっぱり、しげは今までもこれからも死にたくて仕方ないんやなって。
しげの部屋見て思ってもうた。


いつ買ったのかわからんけど、ロープと本。
でも、それがダミーなことくらいすぐ分かる。

海の近くの家を借りた訳も、いつもしげから潮の匂いがするのも、全部そういうことなんやろなぁ。



いいよ。
俺に黙って死んでも。


分かってるよ。
しげがいなくなることくらい。
でも、夢だけ見ててもバチは当たらんやろ。


今日は、しげの好きな料理作って待ってるから。

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作者名:ちょう | 作成日時:2021年10月20日 20時

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