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次の日。
『……よし』
私は早朝に起きて、高専の庭に出た。
私の毎朝の日課だ。
涼しいのが好きな私にとっては、朝の散歩が1番心を落ち着けられる時。
『早起きは〜♪三文の徳〜♪』
なんて今作った変な歌を歌いながら歩いていくと、誰かいるのが見えた。
真希先輩だ。
『真希先輩、おはようございます！』
「？……あぁ、昨日の。おはよう、早いじゃん」
『真希先輩こそ早いですね』
「まぁ。こうやって毎日、自分の腕を磨いてるんだ」
『おお！そうなんですね！……でも、なんで呪具を……？』
「ああ、これね。私、術式使えないんだよ」
『え……？』
「しかも、このダサい眼鏡がないと、呪いだって見えやしない」
じゃあ、なんで此処に入学……
そう聞くより早く、真希先輩が答えた。
「でもさ、術式使えない、呪いも見えないのに呪術師になったら、身内がどんな顔すると思う？」
ニヤッと笑いながら、先輩は呪具をブンっと振った。
『………おお』
真希先輩、凄くかっこいい……！
「そんなかっこいいってもんでもないけどな」
真希先輩のそんな眼差しを見ていたら、先輩は私の抱えていることを吹き飛ばしてくれるかなって、そんな考えが横切った。
『……私も、術式はあるにはあるんですけど、せいぜい敵の弱点を見破ることしか出来なくて……』
気付いたら、そう言っていた。
私がずっと悩んでること。
『敵に攻撃できる術式じゃ無いんです、だから呪具で戦ってるんですけれど、なかなか使いこなせなくて……』
「……」
『1度は、入学を諦めようかと思ったんです、でも、親が«諦めなければ道は開くよ»って言ってくれたから、ここまで諦めずに来ることが出来ました。でも……』
足手まといになっていたら、どうしようって、考えてしまうんだ。
うじうじして前に進めない、そんな自分が嫌いだ。
そして、そんな事を言ってしまった後に後悔する。
術式ありでここまで来た私より、術式無しでここまで来た先輩の方が、何百倍も頑張ってるのに。
『……ごめんなさい、先輩。あの、甘ったれてる事は分かってるんです』
慌てて謝る。
先輩は何も言わない。
気を悪くしてしまったのだろうか。
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なんか本来の目的とずれてね？棘くんあんま出てこんのやけど……
ごめんなさい、次の更新では沢山出せるよう頑張ります
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みぃ - まきさんの話し方めちゃ違って萎えた。 (11月3日 4時) (
レス) id: f7f75c947c (このIDを非表示/違反報告)
りんじゅ - 紅晶さんはこはねちゃんですか！ 私はワンダショの類君です！ (2021年3月26日 0時) (レス) id: 3174c4ac03 (このIDを非表示/違反報告)
紅晶(プロフ) - 椎茸の花さん» 面白いなんて言っていただき光栄です……！少し体調が優れなくて更新なかなか出来なかったんですけど、頑張ります！ありがとうございます！ (2021年1月11日 19時) (レス) id: ea1d34ba54 (このIDを非表示/違反報告)
椎茸の花(プロフ) - とっても面白いです！！棘くんが可愛すぎて辛すぎましたww他作でも頑張ってください(●´▽`●) (2021年1月11日 14時) (レス) id: 55f7429373 (このIDを非表示/違反報告)
*ngsask_二枝飛貴_*(プロフ) - 紅晶さん» そうですね… (2020年12月26日 23時) (レス) id: 055edf7171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅晶 | 作成日時：2020年11月25日 20時
