先輩が可愛すぎて死にそうです。【呪術廻戦】【狗巻 棘】

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……で、祓ってくるって言ったのはいいものの。

気配があるような、無いような……色んなところに沢山いるような感じがして、中々どこにいるか確定できない。

ったく、正々堂々勝負しなさいよ。

ちょろちょろ逃げ回って、恥ずかしくないの？

……呪いに感情があるかは知らないけど。

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『……野薔薇ちゃん、なんか悪い事でもあった……？』

「いや……」

にしても、本当に何処にいるのよ。

集中していたら眉間にシワがよっていたみたいで、Aに心配された。

「……人の、中にいる？」

『え？なんて言った？』

「あ、独り言だよ、気にしないで」

でも、仮に大勢の人の中に住み着いていたとしたら……

確定した気配を掴めないのも納得がいく。

「ちょっと荒いけど許して」

『……？う、うん……？』

ガシッとAの襟を掴む。

『野薔薇、ちゃん……？』

「……おい、テメェ。人の中でコソコソコソコソしてんじゃねぇよ。テメェのせいでこっちは色々イラついてんだよ。早く顔見せな？ボッコボコにしてやっからよ」

一息でそう言うと、Aが気を失った。

胸の辺りからモヤが出てきて、どんどんとそれが具現化されていく。

……小さい呪いだな……。

直ぐにその呪いを力を込めて祓って、Aに布団を被せる。

……多分他にもまだ居ると思うから、全部祓ってから帰るか。

そう思い、他の患者にはAのように手荒いことはせず、見つけた限りの呪いを祓い、その日は病院を後にした。

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