先輩が可愛すぎて死にそうです。【呪術廻戦】【狗巻 棘】

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どうやら、後からやってきたお医者さんの話を聞くと、私は怪我をした状態でここに運ばれてきたらしい。

助けてくれたのは、私が通っている高校の先生だという目隠しした人。

泣きじゃくってた茶髪の子は、私と一緒にいた同級生の子らしい。

でも誰が誰だか分からない、と言ったら、記憶喪失してますね、と言われた。

お医者さんあまりに軽く言うから思わず聞き返したわ……。

『あの、ありがとうございました、助けてくれて……』

目隠しした人にぺこりと頭を下げると、

「えぇ……Aがちゃんと敬語使ってお礼言うとか珍し……いつもタメなのに……」

とぼそっと言ったあと、

「大丈夫だよ！気にしないで」

と明るい口調で返してくれた。

というか担任に敬語使わないとかどんな問題児だったんだよ私は。

「じゃあ今日はそろそろお邪魔するね」

目隠しの人がそう言うと、

「また明日も来るから。2年の先輩連れて」

「とりあえず怪我を治すことに専念してくれ」

「ゆっくりでいいから、俺たちのこと思い出してな！」

と口々に言って、みんな帰っていった。

そばにいた看護師さんが、

「優しい同級生さん達だね」

と微笑みながら言ってきた。

『そうですね……でもこの感じ、懐かしいような気がします』

「そう。まぁゆっくりでいいんだからね。焦らずにね」

『はい』

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