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どさりと大きな音を立て、見るからに重そうな荷物が床に落ちる
荷物を持っていたリウは不満そうに、片割れの荷物の少なさに不満を漏らした
「リウがあの時見捨てなかったら半分持ってあげたんだけど。自分が私の荷物を持って行っちゃたじゃない。あの男の子も驚いてたんだから」
「あの傲慢そうな子供ね」
自分だって子供のくせに。リウは家に帰りついても少し不機嫌だった
ミシャはAに怪我がないかしっかり確認した後に、リウの右腕を見て小さく悲鳴を上げる。小さいけれど甲高い悲鳴に、リウの機嫌の悪さは加速していく
これでAが怪我していたらとんでもないことになるに違いなかった
「いつもいつも小言ばかり、ほんとにうるさい」
鋭い目つきでミシャを睨みつけるリウ
次は手でも出しかねない片割れを見て、Aは咄嗟に助け舟を出した
「ミシャ、私お腹すいちゃった。ご飯を作り始めてくれない？今日は私もリウも早く寝るつもりだから、早く食べたくて」
「かしこまりました......」
ミシャが見えなくなったのを確認し、散らばった教材をまとめて机に置いた
「しもべ妖精の声ってなんでああも甲高くて煩いんだ？」
「悲鳴なんて皆そうだと思う」
「........うん、全部ある。Aのことだから一冊くらい抜けがありそうで不安だったけど......ま、僕がついて行ったんだしそれはないか」
どこか抜けている所があるAは、自覚があったため否定はしなかった
その為に無理やりリウを連れて行ったのもあるのだから
「ポッターに対しての、あの対応はよくなかった。だってあんないい子なのに。本で見た彼より想像が違うからと言って、大人げない」
「Aはお人好しすぎ。僕は今後の人生において関わっても得になるかならないか見分けてるんだよ。そういった目が必要だ」
人間関係に損得を持ち込むリウは、双子でありながらもやっぱりAとは正反対だ。何よりAは、損得で付き合いを考えるような人間ではないから
(通常の人間もそうだろうけど)
「ニァ......」
小さな鳴き声が、Aの持っていた少ない荷物の中から聞こえた
思い出したように荷物をかき分けて、お目当ての子を外に出す
白色の毛に覆われ、足元だけ靴下を履いているようにグレーの毛が生えた、小さな猫
「...ご飯あげないと」
「僕があげる。Aはお皿に入るだけ入れそうだし」
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
