×× ページ5
××
「普通に最悪」
「リウってばツイてないね」
Aはケラケラとわらった
制服の採寸の際、Aの番まで正常だった魔法のメジャーがどうしてかリウの番に回った途端、大暴れし始めたのだ
切れ味のいいメジャーが暴れてしまえば、それはもう傷くらいはつけられるわけで
「派手に転んだ怪我よりこういった切り傷の方が痛いの腹立つ」
「可哀想にね」
「なんで止めてくれなかったわけ？」
「ええ？だって私に傷でもついたら面倒なことになるのはわかってるでしょう？」
家で待っているミシャの顔を思い出して「確かに」と納得した
どっちにしろリウが怪我をしているため、悲鳴をあげられるのは確定だったが
「次は杖のつもりだったんけど、教材の方を先にしよう」
荷物になるのに、珍しく効率悪いことを言う片割れに一瞬驚きはしたものの、オリバンダーの店へと向かう人の流れを見て納得した
みんな杖を優先したのだろう、店内はガランとしていて人が少ない
メモを片手に教材を揃えていく
あと一冊、幻の動物とその生息地だけが見つからなかった
手分けして探していると、一番上の棚に置いてあった
脚立を使わないと取れない高さ。一年生が必要とする教材なのにどうして1番上なのだろうか。少しは配慮をしてくれてもいいのに
運良くちょうど脚立を使っている男の子が近くにいたため、ついでに取ってもらうことにした
「ごめんなさい、幻の動物とその生息地という本を二冊とってもらえますか？」
「ん、ああ構わない」
降りてきた男の子の手には二冊の本
「二冊？」
「二冊って言っただろう？」
「そうなんだけれど、貴方の分は？」
「僕？僕はもう父上が用意してる。ただ他の本も見ておこうと思ってね＿＿」
「勤勉なのね」
「そうでもない、当たり前のことだ」
口ではそういいながらも、にやけた口角が抑えきれていない男の子はなんとも可愛く見えた。片割れなら無表情で言い切ることだろう
「君もホグワーツだろう？あの話、聞いたかい？一年生は箒を持っちゃいけないって。理由がわからないね」
「危険だからでしょう？」
「危険？飛行なんかがかい？ありえないね」
男の子は自慢げに自分の家のことや飛行術のこと、血のこと、様々なことを話し続けた
××
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
