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「セレバトナ・リウ」
自分とそっくりな顔が嫌そうに歪んで帽子を被る
セレバトナという名前を聞いた生徒たちは途端にざわついて、目の前の少年が本当にセレバトナの子供なのか注目した
セレバトナ 元 聖28一族
ある日突然 聖28一族からその名前は消された
混血ですら混じることのない、最も選りすぐれた血の家系
純血の中の純血と言ってもいい彼らがどうして消されたのか、それを知る者はもういない
帽子はしばらく悩んでから、「スリザリン」と叫んだ
スリザリンの上級生が我先にと話しかけるものの、まるで見えていないかのように無視して席についた。正面に座っていたのは、片割れが仲良く話していたドラコ・マルフォイだった
「キミ、セレバトナだったのか」
「......え、知らなかったの？てっきり知ったうえでコネを作ろうと接触してきたんだと思ってたけど」
「君ら揃いもそろってファミリーネームを名乗らなかったからね。そりゃあわからないだろ」
「へえ...意外だなあ、黙ってたんだ。...ほら、Aの番だ」
柄にもなく緊張したような顔つきで椅子に座るA
振り分けられるだけで緊張する事なんて何一つないって言っていたのに。視線から逃れるように、かぶせられた帽子を深くかぶり直した
帽子はリウの時よりも長く悩んでいた
「スリザリン一択だろう？あの帽子は何を悩む必要があるんだ」
「あの汚らしい帽子の考えることなんてわかんないけど。君はいいよね被らずに済んでさ」
「僕がスリザリンだってのは最初から決まってたからね」
不意にAが帽子を掴もうとした
「グリフィンドール！」
帽子は確かにそう叫んだ
スリザリン、と叫ぶ事は無かった
嫌な汗が背中を伝う
「グリフィンドールだって？彼女が？ありえない、あの帽子やっぱり使えないな。あとで抗議しに行ったらどうだい？...おい、聞いてるのか？」
「ああ、聞いてる。よりによって対峙するグリフィンドール...しかも向こうにはポッターとウィーズリーまでいる。ほんと、ツイてない...」
「.........その二人と何かあったのか？」
「ただ馬が合わないだけ。汽車で話したけど一悶着あって...いや、違うな......そもそも僕は馬鹿が嫌いなんだよ」
その発言に、内心ドラコは喜んだ
彼がスリザリンに選ばれたのはきっと決まっていたことなのだ
...同時に彼女がグリフィンドールに選ばれたことに、がっかりしている自分がいた
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くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
