×× ページ15
××
「名前を呼ばれたら、帽子を被って椅子に座り、組分けを受けてください」
終わりだと言わんばかりのリウの表情に、そんな顔できたんだ...と若干引き気味のA
「ABC順だから、呼ばれるまでに心の準備をしたら？」
「心の準備をしたからってあの帽子が綺麗になるわけではないだろ」
片割れは一体何を言っているんだか
被りたくない気持ちは...少しだけわからなくもないけど
リウの潔癖が微妙にうつってしまったAもまた、あの帽子を被るという事にいい顔はしなかった
初めにA アボット ハンナが呼ばれ、ハッフルパフに組み分けられた。続いてB ボーンズ スーザンもまたハッフルパフへ。次に呼ばれたブート テリーがレイブンクローへ
「あいつらどうしてあんなに躊躇なく帽子を被れるんだ？勘弁してくれよ」
「思ったより偏りがないみたい。心なしかスリザリンが少ない気もするけど」
「それは純血とか、その辺が厳しいから＿＿次、マルフォイか」
ネビル・ロングボトムとハーマイオニー・グレンジャーの時に帽子は長く悩んでいて、あと少しで
そんな二人と比べ、マルフォイは帽子が頭に触れるか触れないうちに「スリザリン」と一瞬で組み分けられた
そんなマルフォイをリウは心底羨むように見ていた
それくらい帽子を被りたくないらしい
Aと目が合うと、ドラコは眉を上げて得意げに笑った
その顔はまるで「ほら、言った通りだろう？」とでも言ってるようで
「マルフォイってリウに少し似てるかも」
「げ、何の冗談？」
「すこしよ、すこし」
呼ばれていく生徒に大した興味も湧かず、聞き流していく
途中の双子 、パーバチルにはAが少し反応していた
そしてついにハリーポッターの名前が呼ばれた時、広間は嘘のように静まり返った
ハリーは帽子と会話をしているようで、何かを祈るように手を組んでいる
帽子の答えを、皆が今か今かと待っていた
「グリフィンドール！！」
帽子はあっけなくそう叫んだ
今までよりも強く、割れんばかりの歓声が広間に響いた
緊張がほどけて表情が柔らかくなったハリーと目が合う
Aに気付いたハリーは嬉しそうに手を振った。
それにAも振り返した
「もうそろそろ僕らの番だ」
「帽子、投げたらだめだからね」
「わかってる」
××
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらげ(プロフ) - ゆばちゃむさん» コメントありがとうございます。続きを更新したつもりがコピーしていた非公開のお話が公開済みになってしまっていたようです。ご指摘ありがとうございます、助かりました;;修正後本来のお話を公開致します (2月9日 18時) (
レス) id: ecfffd224b (このIDを非表示/違反報告)
ゆばちゃむ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素晴らしい作品を読めてとっても嬉しいですありがとうございます！最新話が2個前の話と同じ内容ですがこれはバグなのでしょうか、？もしお時間あれば確認してくださるとありがたいです！ (2月9日 18時) (レス) @page18 id: 56d433994e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらげ | 作成日時：2023年9月13日 14時
