忍術学園学園長に大切な人を奪われた【忍たま】 (ページ10)

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僕の掘った穴の中ですページ10

悔しさにギリギリと強く歯を食いしばる

いつの間にか私は太い縄で何重にも
固く縛られており、身動きが取れない

「私を殺すの？」

「お前は殺さない」

「なんで」

「保健委員が悲しむからだ」

＿＿保健委員。という言葉に
強く反応する

「とりあえず、お前を拘束ささてもらう。
どうするかは、それから決める」

食満はそう言い残して、部屋を去っていった
それと入れ替わりになるように、
無気力そうな少年が入ってきた

「喜八郎、お前何してたんだ遅いぞ」

「ごめーん、穴が中々完成しないから。」

少年は、縄で縛られている私をひょいっと担いで歩き始めた
その動作は乱暴で、でも少しだけ丁寧な
気もした。

「どこに連れてくの！？」

「僕の掘った穴の中です」

「穴？」

「来ればわかります」

担ぎられながら、庭に出ると、
悲しそうな顔をした''保健委員''の二人が
いた。
助けて貰った恩人の知り合いを殺そうとした。私の恩人を悲しませてしまったことに
私も申しわけなくなり、一瞬目が合ったけれど、すぐに逸らした。