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医務室 ページ5

医務室へ行く途中で
右手に異変が走った。

_痛い

さっきまでなんともなかった
傷口が突然痛み始めたのだ。

「…大丈夫ですか?痛みますよね
もうすぐ医務室に着きますからね」

言葉を優しく掛けてくれる乱太郎に
感謝をした

「ありがとう、乱太郎くん」


医務室へ着くと
奥の方に薬草を整理しているまた新しい
青年が居た。
青年は、「乱太郎、その人どうしたんだい?」と驚きの目でこちらを見つめ、
私の右手を見た時、さらに目を見開いた

「伊作先輩!この人、手を毒性の
葉できってしまったんです!」

私の左手を強く握りしめて乱太郎が
叫んだ

”伊作先輩"と思われるその青年は
テキパキと手を動かして、傷に
塗り薬と包帯を巻いてくれた。その手つきは
慣れたようでまるで医者のようだった

「これでもう大丈夫です。時間の経過と共に治るはずです」

私が「ありがとうございます」と
お礼を言うと青年は「いえいえ、私は保健委員ですから」と決まったような素振りで
言った。保健委員というものは見知らぬ人も
助けてくれるらしい。こんないい人たちが
いるのかと、心が和んだ。

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作者名:優奈 | 作成日時:2023年8月31日 0時

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