忍術学園学園長に大切な人を奪われた【忍たま】 (ページ18)

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真実ページ18

「…わしが本当に始末したかったのは
君と君の両親じゃったんじゃ」

黙って目を伏せてきた大川平次渦正が
突然言った。
その言葉に耳を疑う

「どういうこと…？」

「わしが依頼された内容は

こうだった。ツキヨタケ城の城主の妻
跡継ぎになる長女殺害

だが、わしはそこでヘマをした。

長女と次女を見間違えた。本当は君を殺す予定じゃったが、君の妹を殺してしまった」

あの日の事を思い出した。

たしかにあの日、やつは私には目もくれず
去ってしまった。

それは、私のことを妹との事だと思っていたのか
私と妹とは顔がよく似ており、妹がいつも
私の真似をしていたから着物の柄も、まったく一緒だった。
そして薄暗かった夜

私には目もくれなかった理由が分かった

あの時＿＿＿本当は私が殺される筈だった
私がころされるべきだった＿＿＿。

私なんかより、妹は…。
妹は自慢の優しい人間だった

困っている人が入れば真っ先に
駆けつけるし、

虫は殺さないし、

あの子が悪口を言っていたことなんて
１回も見たことが無いかもしれない

＿＿＿お姉ちゃん！＿＿＿

小さな足で私の元をてくてくと
歩いてくる妹が好きだった

「明美…。」

目から暖かい液が垂れた

「私が死ねばよかったのに…」