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これで最後よ ページ17

日が差し昇って陽に照らされて綺麗に輝く
花々たち。それは美しい
でも、彼らはそんな花々たちには
到底興味が無いようだった

女と彼らの間にはなんの線も障害物もないのに 境界線が張られているようにとても遠い

「この花畑綺麗だよね。城がまだ燃えてなかった頃はよく窓からこの花畑を見ていたよ」

女は花を1つ摘み楽しかった思い出を
思い出したように微笑む

微笑む女 と花畑 その背後には
なんともその風景には似合わない焼き焦げた
埃だらけの城

「乱太郎はどこだ」

ある1人の教師が怒りを含んだ声で言う

「…学園長はどこですか?」

質問も質問で、返してしまった私は
あのお殿様と同じなのかな。

教師は以前の私のようにムッとした顔はせず
冷静で凛々と話す
「乱太郎の無事の方が先だ」と。

教師なら生徒の安全が最優先__

この教師の気持ちは揺るがないと思った私は
乱太郎の無事をまず、学園に見せることに決めた。

「……連れて来て」

私がそう言うと、どこから出てきたのか分からない忍者の1人が両手に子供を抱えてそして花畑へ降ろした

「!乱太郎!!」「乱太郎!」「乱太郎!大丈夫?」

子供を心配する声が止まずに聞こえる
この子はみなから好かれるような人間らしい

「それで、学園長は?」

鋭い眼光を教師へ向けると、当たりに
煙玉がはなたれた。

場にいた全員がゴホゴホと咳をする
白く濁っていた煙がやっと晴れると
私の目の先に見えたのは

紛れもない本物の大川平次渦正 だった。
初期の計画のように、全身からが湧き出た

今、殺したい程憎い相手方、目の前に

学園長を殺したいから他の人間を
呼ぶ必要はないのに、なぜ私は学園の生徒全員を、呼んだのには理由がある


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「__なに?忍術学園の生徒全員を呼びたい?……ダメだ。止められるぞ」

「お願いします。どうしても、彼らに
学園長の罪を、教えたいんです」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お殿様に何度もお願いして許可を頂いた
彼らに大川平次渦正の罪を………知ってもらう

でも、良い機会になるんじゃない?
忍者っていうものは、優秀な忍者に近づく程
人を殺す ことがある。多くなる。

それを再認識して貰うんだ。

べつに、忍者が嫌いな訳じゃない。
嫌いなのは大川平次渦正という人間だけ

真実→←手紙



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作者名:優奈 | 作成日時:2023年8月31日 0時

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