黄昏甚兵衛様 ページ14
「タソガレドキ城、城主。
黄昏甚兵衛様だ。」
大きな部屋の奥であぐらを書いている男性は
どうやらこの城のお殿様で、私を呼んだ本人らしい。
__なんか変な顔だな。
あ、いけない。お殿様をこんな風に思っちゃ
「それで、何故私に協力を?」
「貴様は大川平次渦正が憎いか?」
質問を質問で、返されて少し
ムッとした。お殿様は扇子を仰いで表情を
変えずに冷酷だ
そんな態度に、私はさっきまでの謙虚な気持ちはどこに行ったのか、
「…先に私の質問に答えてください。」
お殿様に向かっていい度胸だと思う。
そんな発言をした。
「………、貴様に協力するのは、貴様の
目的とわしの目的が一緒だからだ」
「大川平次渦正を殺すことがですか?」
「貴様の質問に答えた。わしの質問に
答えよ」
…なんかこのお殿様ちょっとめんどくさいの
かもしれない。
「憎いですよ。殺したい程」
唇をぎゅっと結んで自分の着物を強く掴む
「そうか。わしは貴様を利用して大川平次渦正を殺す。武器は任せよ。
どうだ。利用されてくれるか?」
「協力」ではなく「利用」という言葉を
躊躇なく使うあたり、お殿様の冷酷さを
感じさせられる
私の答えは決まっていた。
一度失敗したことはもう二度と失敗しない。
「利用してください。私を」
ゆっくりと頭を下げる私を見て、
雑渡さんはまた悲しそうな顔をしてこちらを
見ていた。
__なぜ、そんな悲しそうな顔をするの?
(ごめんなさい!黄昏甚兵衛の口調が
あまり分かりませんでした。)
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作者名:優奈 | 作成日時:2023年8月31日 0時