大人>>6 ページ7
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｢キヨ｣
｢ん？｣
顔出ししていない2人を抜擢し、JKの日用品を買いに行かせている間俺とこーすけは実況の用意を始めていた。
彼女の部屋として明け渡したのは、CG加工できるようにとグリーンバックを設置していた場所だ。もう誰も使っていないし、ヒラの寝床となっていただけなので、掃除すれば使えるだろう。
それにこの間ハウスツアーの動画を上げたばかりだし、暫く…まあ1年くらいは平気な筈だ。そんなに滞在させるつもりは無いが。
｢あの子、どこで見つけた？｣
俺の机とは対角になっているこーすけの席。そこから真剣な声色が飛んできて、慌てて視線を送った。パソコンで顔が見えない。
怒っているような、咎めるような、それでいて宥めるような、そんな声で
｢…遠めのコンビニ｣
｢そっか｣
ドクドクと心臓がうるさい。
これまでリスクを負うような行動は慎んできたのだ。
それはもう、視聴者から鎖国、同業者からは攻略wikiをカンニングしている。なんて言われるほどに。それほどまでに俺は発言にも、行動にも気をつけてきたつもりだし、それはこれからも変わらない、はずなのだ。
いつもの自分なら、有り得ないと鼻で笑うだろう。
｢あの子。なんか猫みたいで、放っておけねェじゃん｣
｢そうだな〜｣
こーすけがどんな顔をしているのかは分からなかったが、落ち着いた諭すような声色に、いたたまれなくなって。
上げていた視線を画面に戻せば、暗いそこにしかめっ面の俺の顔。
後悔しているのか？
問いかけても答えは浮かばない。していないと言えば嘘になる。でも、あの子を迎えに行く前のもどかしいような気持ちは、もう味わいたくなかったから。
｢…お前らに、迷惑はかけねェから｣
｢ははは！今更かよ！｣
いつもの笑い声が聞こえて、目の奥が熱くなった。
俺が突拍子の無いことをしても、こいつだけはいつも笑い飛ばしてくれる。悪い事をしたことだってあるが、やはり俺の親友で、仲間で。
｢お前は1人じゃ生きていけないからな〜｣
｢は？鎖国舐めんな｣
｢ステータスにすんな格好悪いから！｣
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偉(プロフ) - 千夏さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年9月30日 1時) (
レス) id: 9637783203 (このIDを非表示/違反報告)
千夏 - キヨくん大好きなので、続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月28日 22時) (レス) id: bc58f84b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：偉 | 作成日時：2019年9月26日 3時
